ディズニーランドのキャストのコスプレをした子供たちに対して、従業員が“行き過ぎた対応”をしていたことが明らかに。(フロントロウ編集部)

キャストのコスプレをした子供に“行き過ぎた対応”をして波紋

 先日、アメリカのカリフォルニア州アナハイムにあるディズニーランドを訪れた親子に対して、同パークの警備員が“行き過ぎた対応”をしたことが波紋を呼んでいる。母親によると、彼女の4歳と6歳の子供たちはディズニーランドのキャストが大好きで、ディズニーランドへ行くときはキャストの制服とそっくりなチェックの服に、キャストとおそろいの名札を付けていくのが定番だったという。

 これまでにも何度か同じ恰好でディズニーランドを訪れたことがあり、問題になったことは一度もなかったが、その日は違った。突然、ディズニーランドの警備員たちに取り囲まれ、子供たちが付けていた名札を没収されたあげく、目の前でゴミ箱に捨てられ、退園することを命じられたという。

@themcleodfam

I’m in shock right now. I would never intentionally break any rules. We’ve been coming for yrs & no issues with the name tags �

♬ Snow Falling - Snow Falling

 たしかに、アメリカのディズニーランド及びディズニーワールドにはドレスコード(服装規定)があり、ハロウィンのように仮装がメインのイベントが行なわれているシーズンなどを除いて、14歳以上の“大人”がコスプレをして入園することを許可していない。

 以下、ディズニーが公式に発表している服装に関する規定。基本的に、園内で売られているカチューシャやかぶりものを身につけるのはアリ。

 「医療目的でのマスクの着用は許可します。またウィッグや(スカートの)チュチュ、そして(ミッキー&ミニーのような)マウスの耳も、ディズニーが定めるルールの範囲内であれば着用可能です」

 ただし、今回注意を受けた子供たちは2人とも13歳以下だった。つまり、ルール適用外ということ。ルール上、13歳以下の子供たちは1年中いつでもコスチュームを着ることができるため、ディズニーランド側も警備員の対応が問題にあったことを認めている。

画像: ※イメージ写真です。

※イメージ写真です。

 ちなみに、なぜコスプレが禁止されているのだろうか? 米Reader’s Digestによるとその理由は大きく分けて2つある。ひとつは防犯上の理由。たとえばマスク(※医療用ではなくコスプレ用のもの)や顔全体を覆うようなかぶりものをしていると、パーク内で何か犯罪やトラブルが起きた時に犯人の顔を特定するのが難しくなる。また、銃や爆弾といった武器も偽物と本物との見分けがつかず、偽物にまじって本物の武器を園内に持ち込まれる可能性があることから禁止されている。

 もうひとつの理由は、ディズニーのキャラクターのコスプレをしたゲストと、園内にいる本物のキャラクターを、ほかのお客さんが間違えることを防ぐため。ディズニーランドのキャストは、立ち振る舞いからゲストに話しかけられた時の受け答えまで、しっかりとしたトレーニングを受けてから表舞台に立っている。万が一、コスプレをしたゲストに話しかけて嫌な思いをするお客さんが出た場合、信用問題にもかかわるため、常識の範囲を超えた過剰なコスプレを禁じている。(フロントロウ編集部)

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