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2021年12月3日に日本公開となった映画『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』について、舞台裏の出来事やトリビアをネタバレなしでご紹介!(フロントロウ編集部)

『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』のあらすじ、予告編

 スパイダーマンの宿敵であり、マーベル史上最も残虐な悪のダークヒーローとして誕生したヴェノム。2018年には第1作目の『ヴェノム』が劇場公開され全世界興行収入940億円を超える大ヒットを記録した。『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』はその続編。

 本作には、コミックであのスパイダーマンと共闘しなければならなかったレベルの強さを誇る凶悪ヴィラン、“カーネイジ”が登場し、スクリーン上で大暴れ。

 連続殺人鬼クレタスの狂気を取り込んで覚醒したカーネイジの残虐性は計り知れず、「最悪」は塗りかえられようとしている…。

 今回は、そんな『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』について、舞台裏の出来事やトリビアをまとめてご紹介!

トム・ハーディ、脚本にクレジットされているが本人は…

 トム・ハーディが主演を務める『ヴェノム』シリーズの2作目である『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』の脚本は、1作目でも脚本を担当したケリー・マーセルが担当している。そして、『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』では主演のトムも脚本家欄にその名を連ねている。

画像: トム・ハーディ、脚本にクレジットされているが本人は…

 しかしトム自身は、なぜ自分がクレジットされているのかよくわからないと米Colliderとのインタビューでコメント。

 「それはその、あー、僕自身はあまりよくわからない」と語ったトムは、「ただ、ストーリーに責任を持って作品に貢献するという共同作業において、僕がファミリーの一員であることが確立されただけだと思う。これは、僕が俳優としてやっていることとあまり変わりないよ」と説明した。

『マトリックス レザレクションズ』と全く同じ舞台が使われている

 『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』はサンフランシスコで撮影された。そして、同時期には同じ場所で、2021年12月17日に公開予定の映画『マトリックス レザレクションズ』の撮影も行なわれていた。

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 このことは、『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』の制作に大きな影響を及ぼしたという。ロケーションマネージャーのクリストファー・クシアックによると、街の中心部はほとんど『マトリックス レザレクションズ』の撮影チームに支配されてしまい、ある大がかりなスタントシーンのために場所を変えなければならなかったこともあったという。

 しかし、プラスになったこともあるそう。それは、『マトリックス』の撮影で常にヘリコプターが飛んでいたおかげで、それを“背景”として転用することができたこと。クリストファー・クシアックは米Screen Rantのインタビューで、『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』の空に飛んでいる飛行機はCGではなく、『マトリックス』の制作現場で飛んでいたものだと話している。

カーネイジの動きはサソリの動きからヒントを得た

 ウディ・ハレルソン演じる連続殺人鬼のクレタス・キャサディに寄生しているカーネイジの動きは、生き物のサソリからヒントを得ているそう。

画像: ウディ・ハレルソン

ウディ・ハレルソン

 VFXスーパーバイザーであるシーナ・デュガルは米Varietyとのインタビューで、カーネイジの動きは、獲物を攻撃しようとするときに尾を頭の後ろに移動させるサソリの動きにヒントを受けていることを明かした。そして海外では、その非常に流動的な動きが大きな評価を得ている。

元々のタイトルの意味はちょっと「悲しい」雰囲気だった

 『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』の「レット・ゼア・ビー・カーネイジ」は、直訳すると「大虐殺をもたらそう」という意味。カーネイジに焦点があてられている本作にはぴったりの名前だが、もともとはもっと別のタイトルになる予定だった。

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 監督を務めたアンディ・サーキスは米Screen Rantとのインタビューで、本作はもともと『Venom: LoveWill Tear Us Apart(ヴェノム:ラブ・ウィル・テア・アス・アパート)』というタイトルになる予定だったと語っている。

 「ラブ・ウィル・テア・アス・アパート」は直訳すると、「愛が僕らを切り裂く」という意味。トム・ハーディ演じるエディとヴェノムの仲が心配になるような物悲しさを感じる。

 ちなみに「ラブ・ウィル・テア・アス・アパート」という言葉は、イギリスの有名なロックバンド、ジョイ・ディヴィジョンの同名の曲のタイトルからとられている。

アンディ・サーキスがカーネイジの声を演じる可能性もあった

 アンディ・サーキスは単なる映画監督ではない。映画『ロード・オブ・ザ・リング』では、モーションキャプチャでゴラム役を、2005年公開の映画『キング・コング』では同じくモーションキャプチャでキング・コング役を務め、また、映画『スター・ウォーズ』シリーズではスノーク役に扮し、そして2022年に公開予定の『THE BATMAN-ザ・バットマン-』では、アルフレッド役を務めることも決定している、かなりの大御所俳優。

画像: アンディ・サーキスがカーネイジの声を演じる可能性もあった

 ウディ・ハレルソンは、自分の分身であるカーネイジ役の声を出すのに苦労していた際、そんな素晴らしい俳優のアンディに声優を務めてほしいと頼んだことを米Comicbookとのインタビューで明かしている。

 ウディは「声の達人であるアンディ・サーキスが声を担当したとしても、誰にその違いが分かる?アンディ、君がやればいいじゃないか」と思ったそうだが、アンディはそれを認めず、結局ウディが声をあてることに。ウディは最終的に、自分が声をあてたことに満足できたそう。

トム・ハーディ、突然電話してアンディ・サーキスに監督を依頼

 アンディ・サーキスは『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』のプロダクション・ノートで、「トム(・ハーディ)が突然電話をかけてきて、私が続編の監督をしたら素晴らしいと思うから参加してほしいと言ってきた」と明かしている。

画像: トム・ハーディ、突然電話してアンディ・サーキスに監督を依頼

 俳優として長年仕事をしながらも、なかなかトムと共演できなかったアンディはそのとき、「CGを使ってキャラクターを作るというのは、まさに私の得意分野」だと考えその依頼を受けたそう。

 トムは同じくプロダクション・ノートで「彼(アンディ・サーキス)は偉大な俳優であり、偉大な監督であり、ちゃんとした人間でもある。彼はこの作品の監督にぴったりで、素晴らしい仕事をしてくれた」と、アンディの参加を大絶賛している。

 映画『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』は2021年12月3日より全国の映画館でロードショー。(フロントロウ編集部)

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