2022年の第64回グラミー賞で年間最優秀アルバム部門にノミネートされているオリヴィア・ロドリゴの『サワー』より、同作に共作者としてクレジットされているテイラー・スウィフトらがノミネーションの対象から外れたことが分かった。(フロントロウ編集部)

オリヴィア・ロドリゴの「deja vu」にクレジットされているテイラー・スウィフト

 先日、日本時間2022年2月1日に開催される第64回グラミー賞のノミネーションが発表されて、今年1月にファーストシングル「drivers license」をリリースして以降、飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍しているオリヴィア・ロドリゴ(18)が主要4部門すべてを含む4部門にノミネートされた。

画像: オリヴィア・ロドリゴの「deja vu」にクレジットされているテイラー・スウィフト

 オリヴィアはスウィフティー(テイラー・スウィフトのファン)であることを公言しているアーティストで、年間最優秀アルバム部門にノミネートされたデビューアルバム『サワー』には、テイラーから受けた影響をダイレクトに反映した楽曲「deja vu」も収録されている。

 「deja vu」のメロディーは、テイラーが2019年にリリースした楽曲「Cruel Summer」に影響を受けていて、「deja vu」にはソングライターとして、オリヴィアのほか、「Cruel Summer」を手がけたテイラーやジャック・アントノフ、セイント・ヴィンセントことアニー・クラークの名前もクレジットされている。

テイラー・スウィフトが『サワー』ではノミネートされなかった理由

 グラミー賞のノミネーションが発表された当初は、テイラーも共作者の1人としてオリヴィアの『サワー』で年間最優秀アルバム部門にノミネートされていたのだが、今回、テイラーやジャック、セイント・ヴィンセントらが『サワー』でのノミネーションから外されたことが明らかになった。

 グラミー賞の発表によれば、これはテイラーらが直接的に「deja vu」のソングライティングに関与したわけではないからだという。グラミー賞を主催するレコーディング・アカデミーは今回、声明で次のように述べた。

 「提出のプロセスにおいて、アカデミーはレーベルより『deja vu』のクレジットを受け取っていました。先週、我々はレーベルより、『deja vu』の正しいクレジットを受け取りました。そこでは、アニー・クラーク、ジャック・アントノフ、テイラー・スウィフトが補完のソングライターとして認定されていました。グラミーの現行のガイドラインに則り、楽曲を補完するソングライターであるクラークやアントノフ、スウィフトは年間最優秀アルバム賞において『サワー』でのノミネートには当てはまりません」

 テイラーは『サワー』で「1 step forward, 2 steps back」にも共作者としてクレジットされているのだが、こちらも「New Year’s Day」がサンプリングされているという理由でのクレジットのため、グラミー賞のノミネーションは外されたという。また、『サワー』の「good 4 u」には後からパラモアのメンバーが共作者としてクレジットされたが、こちらもグラミー賞のノミネーションからは外れた。

 一方、『サワー』ではノミネートを外されたテイラーやジャック、セイント・ヴィンセントだが、彼らはテイラーのアルバム『エヴァーモア』のほうで年間最優秀アルバム部門にノミネートされている。(フロントロウ編集部)

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