俳優のアレック・ボールドウィンが、映画『Rust(原題)』のスタッフから受け取った手紙をインスタグラムで公開。(フロントロウ編集部)

スタッフから受け取った手紙には何が書かれていた?

 俳優のアレック・ボールドウィンが、銃誤射事故のあとにスタッフから受け取った手紙を自身のインスタグラムで公開した。

 ご存じの方も多いと思うが、現地時間10月21日、米ニューメキシコ州で撮影中だった映画『Rust』のセットで、撮影監督のアリナ・ハッチンスが小道具の銃の誤射によって亡くなる事故が発生。この事故でジョエル・ソウザ監督も負傷した。銃に弾が装填されていることを知らずに撃ったアレックは、事前に助監督から“安全”だと伝えられていたそうで、アレックに銃を渡した助監督や武器係の確認不足が事故の原因と見られている。また、アレックが撃った銃は正確には小道具の銃ではなく“本物の銃”で、なかに実弾が入っていたことがその後の捜査で明らかになっている

 この手紙は『Rust』のキャストとスタッフを代表して書かれたもので、助監督やカメラ、美術、小道具、特殊効果など、各部門から集まった計25名の署名が書かれている。主導したのは衣装デザイナーなのテリース・マグペイル・デイビスで、そこにはこんなことが綴られていた。

 「(巷で出回っている)『Rust』が混沌としていて、危険で、搾取的な職場であるという情報は誤りであり、最も重要なことから目をそらしています。それはアリナ・ハッチンスを偲び、銃器や現在の安全対策に代わる別の方法を模索する必要があるということです。事故の直前に何人かのスタッフが職を辞したのは事実ですが、大半のスタッフは現場に残りました。もちろん、抗議をする必要性も、辞める必要性を感じたこともありません。みんなこの現場での仕事を楽しんでいました。不満を持った一部の人たちの声は、全員を代表するものではありません」(※一部抜粋)

 手紙にはこのほかにも、ウワサされているような劣悪な労働環境ではなかったことや、プロデューサーたちが現場で働く人たちに協力的だったことなどが綴られていた。

 今回、アレックがどういった意図でこの手紙を公開したのかはわからないが、『Rust』のプロデューサーに名を連ねるアレックは、すでにスタッフ2名から訴えられており、今後、さらに別の関係者から責任を追及される可能性もあるため、先手を打ったとも考えられる。(フロントロウ編集部)

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