『スター・ウォーズ』でヨーダの声を演じてきたフランク・オズが、その経験について思いを語った。(フロントロウ編集部)

『スター・ウォーズ』ヨーダの声は1人が担当

 1977年から始まった一大フランチャイズ作品の『スター・ウォーズ』

 映画の各3部作では、同じキャラクターを別の俳優が演じてきたりもしたが、人間が演じていないヨーダの声はシリーズ2作目の『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』から約40年にわたって同じ人物が演じ続けている。

 演じるのは監督としても活躍するフランク・オズ。そんな彼はある有名キャラクターたちの声も約40年にわたって演じたキャリアを持っている。

 それは、アメリカ発の大人気教育番組『セサミストリート』のクッキーモンスター、バート、グローバー!

 『セサミストリート』でも『スター・ウォーズ』でも、声だけでそれだけ多くのキャラクターを演じ分け、約40年にわたって作品に関わり続けてきた大ベテランのフランク。ヨーダの話し方は英語だと不思議な文法になっており、それこそがヨーダらしい特徴の1つになっているが、これを生み出したのはスキルに溢れた彼自身だという。

画像: 『スター・ウォーズ』ヨーダの声は1人が担当

 英The Guardianのインタビューで、ヨーダの話し方について質問された彼は、当時の制作プロセスを明かした。

 「ついこの間、『帝国の逆襲』のオリジナルの脚本を見ていたところだったから、それについて聞かれるのは面白いね。変な文法のところが少しあった。しかし、ヨーダが非常に口語的に話すところもあったんだよ。だから私はジョージに、“全部をこんな感じ(変な文法)でやってみて良いかな?”と聞いたら、彼は、“もちろん!それが良い感じがすごくするね”って言ったんだ」


声を演じるのに必要なのは…

 フランクは声の演技だけではなく、パペットでの演技も行なう。2つの面からキャラクターを作り上げる彼だからこそ見える視点もありそうだ。

 そんな彼は、ヨーダが頻繁にモノマネの対象とされることについて“嫌気がささないか?”と聞かれ、こんな熱い回答もした。

 「いいや、慣れているよ。でもみんなは理解しないが、声は誰でもできるんだ。問題は声ではない。それは魂なんだよ」

画像: 声を演じるのに必要なのは…

 彼が言うと、“魂”が意味するところはフォースの力?と捉えたくなってしまうが、なんにせよ、魂の演技であればモノマネでも良い演技があるということだろうか。

 ちなみに、『スター・ウォーズ』のスピンオフドラマ『マンダロリアン』では、ヨーダと同じ種族である「ザ・チャイルド」の赤ちゃんが登場し、ベビーヨーダとして愛されている。ベビーヨーダの声は、オオミミギツネとキンカジューの鳴き声、本物の赤ちゃんの声、そしてサウンドエディターを務めたデヴィッド・アコード自身の声から出来上がっている

(フロントロウ編集部)

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