Photo:ゲッティイメージズ,TikTok
2021年にTikTokで話題となった“ヤバすぎる”美容トレンドを振り返り。(フロントロウ編集部)

2021年のヤバかった美容トレンド

 若者を中心に人気を集める動画共有アプリTikTok(ティックトック)。毎日のようにさまざまなメイクテクやスキンケアの方法が生まれるTikTokでは、とても革新的で有意義なものもあれば、一歩間違えれば深刻な肌トラブルを引き起こしかねない危険な美容チャレンジなども数多くある。

 そこで今回は、2021年にTikTokでトレンド入りした「ヤバすぎる」美容トレンドを一挙ご紹介。

1.潤滑ゼリーを化粧下地に…?

 1つめは、ベースメイクの前に使用する「化粧下地」の代わりに、なんと潤滑ゼリー(ローション)を使うというテクニック。リキッドファンデーションに混ぜることで、毛穴や凹凸を自然にカバーし、なめらかなベースメイクに仕上がるとされている。

 一方で、コネチカット州の皮膚科医であるモナ・ゴハラ医師は「潤滑ゼリーには、肌の刺激となるなる成分が含まれている場合があり、これらを顔に使うと、ニキビ、赤み、またはひどい炎症を引き起こす恐れがある」と米Allureで忠告している。

2.日焼け止めでコントゥアリング

 2つめは、日焼け止めを使って、顔にメリハリ感を与える「コントゥアリング・メイク」をするというもの。シェーディングを入れたい部分以外に日焼け止めを塗ることで、自然な影ができてシェーディングの手間が省けるとされている。

 しかし、この日焼け止めを使ったコントゥアリング・メイクのデメリットは大きく、皮膚科医のシムラン・デオ医師は「この方法は手軽かもしれないけれど、日焼けによるダメージは永続的。将来的にシミ、色素沈着、しわなどの原因になりかねない」と英Daily Mailで語っている。

3.爪やすりで歯を削って歯科矯正

 3つめは、「爪やすり」を使って前歯のギザギザした部分を整えるというチャレンジ。このチャレンジを行なったユーザーの@miadioは「歯のギザギザした部分が気になるから爪やすりで歯を削ってみたよ。予算もかからないしね」と語っているが、じつは、これはかなり危険な行為。

 歯科医のサニー・シーラ医師は「爪やすりで歯を削ることは非常に損傷が大きく、歯の縁のエナメル質だけでなく、歯の構造にも永久的な損傷を与える可能性がある」と英メディアGlamourでコメント。「歯のエナメル質は再生しないため、一度起きたダメージは元には戻らない。いかなる美容的な輪郭形成も、適切な滅菌器具を用いて専門家によってのみ行われるべき」と警鐘を鳴らしている。

4.ED治療薬を唇に塗ってボリュームUP

 4つめは、勃起不全(ED)の治療薬で使用されるクリームを唇に塗ってボリュームアップさせるというチャレンジ。ED治療薬がもつ血流を増やす作用を応用したテクニックだと思われるけれど、唇のような皮膚が薄い部分で使用することを想定して作られていないため、専門家たち「深刻な腫れや痛み、アレルギー症状を引き起こす可能性があるため、絶対にやるべきではない」と忠告している。

@jerrybmaldonado

If you know what movie I’m talking about please tell me because I want to watch it again #beauty #lips

♬ original sound - Jerry Mal

5.自宅でマイクロニードリング

 5つめは、自宅でマイクロニードリングをするというもの。マイクロニードルとは、細い針で皮膚表面に小さな孔を開けてコラーゲンの生成を促すという施術のことで、美容クリニックなどで行なうのが一般的だけれど、コロナ禍の影響からか自分自身で行なう人が急増。

 しかし、この行為が非常に危険を伴うそうで、米The Cutのキャスリーン・ホウ氏は「(マイクロニードルは)皮膚科医の間では、ニキビ跡や色素沈着に効果的な方法だと言われているけれど、自宅で行なうのは非常に危険」とコメント。「(自宅で)これらの美容器具を無菌状態に保ち、適切な処置を行なうことは正直難しい」と語っている。  

 今年もさまざまな美容トレンドが話題となったTikTok。なかには、肌に深刻なダメージを与えるものも多いため、トレンドだからといってむやみに挑戦せず、どんな効果をもたらすのかしっかり見極める必要がありそう。(フロントロウ編集部)

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