俳優のクリス・ノースに性的暴行疑惑が浮上していることを受けて、所属するタレント・エージェンシーがクリスとの契約を解除したことが明らかに。(フロントロウ編集部)

性的暴行告発を受けて所属事務所が契約解除

 2人の女性から性的暴行を告発された俳優のクリス・ノースが、所属するタレント・エージェンシーのA3 Artists Agencyから契約を解除されたことがわかった。契約解除の理由は明らかにされていないが、A3 Artists Agencyの代理人はクリスが同社のクライアントではなくなったことを認めている。

 きっかけとなったのは、先日、米The Hollywood Reporterに掲載された記事。この記事のなかで、2004年から2005年にかけてクリスから性行為を強要されたと主張する2人の女性が、被害に遭った状況を克明に語ったことでクリスに性的暴行疑惑が浮上。

画像: 性的暴行告発を受けて所属事務所が契約解除

 クリスは、「十年以上前に出会った人たちによる私への非難はまったくの虚偽です。このような話は30年前でも30日前でもあり得ますが、『ノー』はつねに『ノー』を意味します。それは絶対に越えてはならない一線です。この出会いは合意の上でした。このような話が表に出てくるタイミングに疑問を感じないわけにはいきません。なぜ今になって表面化したのか、その理由は定かではありませんが、これだけはたしかです。私は彼女たちを襲っていません」と否定する声明を出しているが、被害者の告発を受けて、クリスをCMに起用していたフィットネスのサブスクリプションサービス「Peloton(ペロトン)」は当該のCMを即刻打ち切りにした。

3人目の被害者による告発&元共演者も名指しで批判

 ちなみに、新たに米The Daily Beastの記者の友人だという女性も同様の告発をしている。3人目の告発者アヴァによると、被害に遭ったのは2010年頃で、ニューヨーク市内にあるレストランで働いていたときにクリスと出会ったという。

 アヴァによると、クリスはいつも酒に酔っていて、以前からたびたびセクハラにあたる行為を受けていたという。そして、ある晩、マネージャーの部屋に給料を取りに行った彼女のことをつけてきたクリスに襲われ、性行為を強要されたが、「別の場所でしよう」と説得してなんとか振り切ったと明かしている。アヴァの主張について、クリスの代理人は「(クリスは)事実無根であると否定しており、この女性とは会ったこともないそうです」とコメントしている。

 また、ドラマ『LAW&ORDER:クリミナル・インテント』でクリスと共演したことがある俳優のゾー・リスター・ジョーンズも、自身のインスタグラムを通じて「あの男は性犯罪者です。(中略)彼は撮影現場で酔っぱらっていました。私を尋問するシーンで、彼はテーブルの下にビールを置いて撮影の合間に飲んでいました。あるシーンで彼は私に近づき、私の首すじの匂いを嗅いで、『いい匂いがする』と囁いたんです。私は何も言えませんでした」(※一部抜粋)と名指しで批判している。(フロントロウ編集部)

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