キム・ペトラスの最新シングル「Coconuts」が話題に
昨年8月にリパブリック・レコードへの移籍後初となるシングル「Future Starts Now」をリリースして、メジャーデビューを果たしたドイツ出身のシンガーであるキム・ペトラスの最新シングル「Coconuts」がTikTokを中心に話題になっている。
「Coconuts」は、トランスジェンダー女性であるキムが、昨年11月にハンガリーのブダペストで開催されたMTVヨーロッパ・ミュージック・アワード（MTV EMA）で初パフォーマンスした楽曲。
ハンガリーでは昨年6月に、18歳未満に同性愛や性転換などLGBTQ+に関わる話題や情報を制限するという、差別的な法律が成立。 MTVはこれに反発し、ハンガリーのLGBTQ+コミュニティとの連帯を示すために、ハンガリーでMTV EMAを開催するに至った。授賞式では、男性同士のキスも披露したヤングブラッドの力強いスピーチも話題になった。
「Coconuts」の歌詞のテーマは、なんと自分の“胸”について。ココナッツを自分の胸に見立てた演出で披露したMTV EMAでのパフォーマンスは反響を呼び、正式なリリース前からTikTokで大きな話題に。12月に正式にシングルとしてリリースされると人気に拍車がかかり、記事執筆時点までにTikTokにはこの楽曲を使った動画が5万以上投稿されている。
「Coconuts」のテーマは自慢の胸
「私のココナッツ、口の中に入れていいよ／私のココナッツ、上下に跳ねるのを見て」という歌詞から始まるこの曲で、キムは自分のそれぞれのココナッツ＝胸に名前もつけており、左胸がどちらで右胸がどちらかは分からないが、「メアリー＝ケイトとアシュレー」、もしくは「カルティエとティファニー」と呼んでいる。
もちろん、「メアリー＝ケイトとアシュレー」という名前の由来は、ドラマ『フルハウス』のミシェル・タナー役で知られる双子のメアリー＝ケイト＆アシュレー・オルセン姉妹だが、キムはこの曲で胸を双子になぞらえ、「みんな双子ちゃんが好きでしょ」とも歌っている。
「サイズはどのくらいか訊いてくる／そんな彼らには搾ってあげる／ストロベリー、マンゴー、ライム／そんなのと比べないで」と歌い、自分の胸は他のフルーツにも負けないと宣言する「Coconuts」のオフィシャル・ダンス・ビデオはこちら。
米Paperとのインタビューで、キムは「Coconuts」について次のようにコメントしている。「特にパンデミック明けには、みんなにはすべてを忘れて、楽しくおっぱいの曲を歌ってもらえたらと思っています」。（フロントロウ編集部）
