ウィレム・デフォーが、ジョーカーの“偽物”がテーマの作品についてアイディアを語った。(フロントロウ編集部)

ジョーカー役を期待されてきたウィレム・デフォー

 映画『スパイダーマン』シリーズや『ライトハウス』、『プラトーン』や『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』など、様々な作品に出演してきたウィレム・デフォー

 演技派であり、自らがまとう雰囲気を様々に変化させることができる俳優として立ち位置を明確にする彼には、ファンの間で長年演じてほしいと言われてきたキャラクターがいる。それは、DCコミックスのヴィランであるジョーカー

 ピエロのメイクと派手な外見でバットマンを追い詰めるヴィランは、その不気味な雰囲気を表現できるクセのある俳優たち、シーザー・ロメロ、ジャック・ニコルソン、ヒース・レジャー、ジャレッド・レト、キャメロン・モナハン、ホアキン・フェニックスらが演じてきた。

 そんなキャラクターをウィレムにも演じてほしいと思う映画ファンが多いのは、もはや当然とも感じられる。そして英GQのインタビューで、ウィレムが、ジョーカーがテーマの物語に興味を見せた。そしてその視点は、彼らしいものだった。

画像: ジョーカー役を期待されてきたウィレム・デフォー

 「興味深いことがあると思っているんです。もしジョーカーの偽物がいたら、と。ジョーカーと戦うわけではなく、ジョーカーを名乗る人物がジョーカーでないということは可能でしょう。そしてそれは、興味深い物語の可能性を広げるのではないでしょうか。とくに、ホアキン・フェニックスのジョーカーの後ではね。誰かが彼のしたことを真似たり、独自解釈したりする。私はそれについて空想していましたよ」

 ジョーカーは悪役だが、人気キャラクターの1人であることは明白。ジョーカーだけでなく、悪者をスタイリッシュに魅力的に描くことには責任や議論もともなう。

 これらは、ホアキンが主演したトッド・フィリップス監督による『ジョーカー』の公開時にも議論されたことだが、さらにその作品を踏まえたうえで、ジョーカーを模倣する偽物について探求することを考えていたというウィレム。

 いつか彼のアイディアが1つの作品となって公開されることはあるだろうか。

 ちなみに、2022年3月に公開される『THE BATMAN-ザ・バットマン-』の主演ロバート・パティンソンは、バットマンの“声”の参考にした人物としてウィレムの名をあげている。

(フロントロウ編集部)

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