リーヴス監督が『ザ・バットマン』で描いたこと
ロバート・パティンソンがバットマンを演じる映画『THE BATMAN-ザ・バットマン-』が、3月11日に遂に劇場公開となる。
本作は、 DCユニバースに属さないDCコミックス原作の単独映画で、クリストファー・ノーラン監督による『ダークナイト』3部作や、トッド・フィリップス監督による『ジョーカー』のファンからも高い注目を集める。
映画『猿の惑星:新世紀』や『クローバーフィールド/HAKAISHA』を手掛け、本作でもメガホンを取ったマット・リーヴス監督は米MovieMaker Magazineのインタビューで、「ゴッサムの腐敗が、物語において最も重要な側面の1つである作品を作りたかった」と語り、トラウマとなっている過去の経験を持つブルース・ウェインが、苦悩しながらゴッサムに変化を起こそうとする様子を描いたという。
また、リーヴス監督は当初より、本作をフィルム・ノワール調の探偵映画にしたいと語っていた。スーパーヒーローであるバットマンを主人公に置き、監督はどのような作品を作り上げるのかと期待させていたが、彼はインタビューのなかで、バットマンは1939年に初めてコミックスに登場した時からダークな面があったと分析。
そして、『ザ・バットマン』はコミックスからの流れを引き継いでいると語った。
「腐敗した場所、それと戦い、変化をもたらすために潮流に逆らって泳ごうとすること。このアイデアはバットマンの神髄だと言えます。そして、そういったノワール物語の中心には、ほとんど必ず探偵がいるでしょう?だからこそ、彼は世界一の探偵なんです。だからこの物語は、ほぼホラー映画であり、スリラー映画であり、アクション映画ですが、それに加えて、その芯の部分は探偵物語なんです」
新たなバットマン映画
また、本作ではバットマン以外にもある意外なキャラクターが重要だとされていることで、これまでにないバットマン作品になりそうだと予想されている。
本作で撮影監督を務めたグレイグ・フレイザーは、「この映画はキャラクターが重要な映画であり、キャラクターについての作品。アンディ・サーキスのキャラクター、そしてロバート・パティンソンのキャラクターについてのね」としており、アンディが演じる執事のアルフレッドの名前を真っ先にあげたのだ。
さらに、その上映時間の長さも際立っている。先日、米THRなどが報じたところによると、その時間は2時間55分! 約3時間の上映時間には、リーヴス監督が物語にかなりの情熱と思いを入れこんだことが感じられる。
リーヴス監督による『THE BATMAN-ザ・バットマン-』は、3月11日に全国ロードショー。
(フロントロウ編集部)