アメリカに住む73歳の女性が、詐欺師に騙されたふりをして逮捕劇を繰り広げた。その感想がかっこ良すぎ!(フロントロウ編集部)
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おばあちゃんが詐欺師を騙し返す

 アメリカのニューヨーク州に住む73歳の女性が、詐欺師からの電話に引っかかったふりをして、犯人の逮捕にひと役買う出来事があった。

 ジーンと呼ばれるその女性の元にかかってきた電話の内容は、非常にありがちなもの。電話の主は孫を名乗る男で、飲酒運転によって捕まったと話したそう。

 ジーンのことを「おばあちゃん」と呼んで助けを求めたそうだが、彼女が米CBSに話したところによると、ジーンには運転をする孫はいないそう。そのため、電話は詐欺だとすぐに分かったという。

 しかしジーンは、そこで電話を止めることはせず、犯人を泳がせてみることに。そのうちに、孫の弁護士という男が登場し、保釈金として約88万円が必要だと話した。ジーンは当時を振り返り、こんなコメント。

 「男が本物の詐欺師であると分かっていました。そして、私を騙せないことも」

 かっこ良すぎる発言をしたジーンだが、彼女の自信には裏づけがある。じつはジーンは、警察の緊急通報の電話を受けていた元通信指令員なのだ!

 そんなジーンは、ここで詐欺師に仕掛けた。彼女の決断は、家にお金があると話して詐欺師を家に呼ぶこと!

 言ってみたところで、詐欺師は引っかからないと思っていたそうだが、「そうですね。彼は完全に引っかかりました」と振り返ったジーン。

 そして彼女の自宅にまんまと現れた詐欺師に、ジーンはペーパータオルを入れた封筒を渡したという。そしてその時、彼女の通報によって呼ばれていた警察が犯人に飛びかかり、28歳の犯人はお縄となった。

 ジーンは、「捕まえた!と思いましたね。一方で多くの人は騙され、8,000ドルを失った後に電話ごしに気づくのです」と話した。

 ちなみに警察は、ジーンの出来事ではすべてがうまくいったが、もし詐欺と思われる電話を受けた時には、会う約束を取りつける前に警察に電話するようにと注意をしている。

(フロントロウ編集部)

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