『ビッグバン★セオリー』の12年間で作り上げられた物
アメリカで2007年から2019年まで続いた大人気コメディドラマ『ビッグバン★セオリー』では、ジョニー・ガレッキ演じるレナードとジム・パーソンズ演じるシェルドン、そしてケイリー・クオコ演じるペニーなどが観客に笑いを届けた。
しかし撮影現場では、キャストやスタッフが、ジョニーのなかなかに気持ちの悪い“癖”を目撃していたよう。ラージ役のクナル・ネイヤーが、英テレビ番組『Sunday Brunch(原題)』で明かした。
クナルによると、『ビッグバン★セオリー』でレナードやジェルドン、ペニーが住んでいた家のセットは何個も建てられていたわけではなく、1つの現場でキャストたちが階段を上がる、もしくは下がる様子を撮ったら、そのまますぐにスタッフがセットのインテリアなどを変え、別の階に行ったかのように撮影していたという。
それだけでもスタッフの技量の高さがうかがえるが、さらに驚くべきは、セットの変更をしている間はキャストたちはその場に留まり、スタンバイ状態でいたそう。
それほど早くセットを変更できるのもすごければ、そこでスタンバイしておく俳優たちもすごい。しかしその待ち時間に、ジョニーの“悪い癖”が出ていたよう。
「(セットの)下には何もないんですが、そこには12年間ジョニー・ガレッキがガムを張りつけていた壁がありますね。冗談ではないですよ。ジョニー・ガレッキが噛んだ乾いたガム3,000個がくっついた壁があるんです。ジョニー・ガレッキのファンで、彼が噛んでいた乾いたガムが欲しいなら、ネットのどこかで売られているはずですよ。ハリウッドへようこそ」
セットの正確な様子は分からないが、ジョニーはスタンバイ中に、同じ壁にガムをくっつけ続けていたよう。
3,000個という数は冗談だろうが、人が噛んだガムが壁に張りついているのを見るのは、楽しいものではないだろう。なぜスタッフも片づけなかったんだ…と思ってしまうが、彼が毎回ガムをくっつけるのを見ていれば、その壁は“彼専用の壁”という認識にでもなっていたのだろうか。
(フロントロウ編集部)