※この記事には、ドラマ『ウォーキング・デッド』シーズン11第9話のネタバレが含まれます。
『TWD』パート2、初回から苦しい展開
最終章は3部構成となったドラマ『ウォーキング・デッド』のシーズン11パート2の放送がついに開始。日本でも、ディズニープラスでの配信が開始となった。
『ウォーキング・デッド』といえば、人気キャラクターがいきなり殺されることで有名であり、もはや見どころの1つと言えるが、パート2の初回であるシーズン11第9話も、シリーズらしい展開となった。
今のところ、シーズン11の最大の敵となっている収穫者たち。食料が豊富にあるメリディアンをめぐるマギーたちと収穫者の戦いは多くの犠牲を払った。
そして第9話では、シーズン8から登場してきたアルデンがウォーカーに…。
マギー役ローレン・コーハンがコメント
カラン・マッコーリフ演じるアルデンは、当初は救世主側の人間だったが、その後マギーがリーダーとして率いるヒルトップのメンバーとなり、マギーとも良い仲間として関係を築いてきた。
しかし、収穫者との戦いのなかで負傷したアルデンを置いて、マギーはいったんメリディアンへ向かった。そして彼女が戻ってきた時に発見したのは、ウォーカーとなったアルデンの姿だった。
マギーが信頼する友人を亡くした辛さや、彼女の肩にリーダーとしての責任が重くのしかかっていることなどを感じ、心が痛んだこの展開。
米Comicbookは放送後に、マギーを演じたローレン・コーハンに、メリディアンへの旅は正しい判断だったと思うか、そうする価値があったと思うかと質問。するとローレンは、自身が演じるキャラクターや、その仲間に対して、考えぬいた末の思いを明かした。
「分かりません。彼女がそう感じているか分からない。もちろん、そんな感じはしないですが。これについてあまり多くを言いたくありません。分からない。あの戦いはみんなに非常に多くのことを科したので、何かを言うのは難しい」
また、ドラマのショーランナーであるアンジェラ・カンも、マギーへの思いを語っている。
「マギーとしては、彼女が深く気にかけ、良い友人だった人物がいたということを強く思い知らされていると思います。あの戦いのすべてはゼロサムゲーム(※)でした。両方のグループは、全員死ぬまで戦うこともできた。彼女はそれを目の前で見ることになったし、それは彼女の心を壊しました。しかし、彼のために戻ってくるという約束をやり遂げなければならなかった」
※片方が得点すると、もう片方は失点するため、参加者全員の得点の合計が常にゼロとなるゲーム。
シーズンが再開した初回エピソードで、アルデンの死が描かれたことは、視聴者の心を刺した。しかし、この展開があったからこそ、リーダーとしてのマギーが抱える責任について考えることにもなった。
シーズン11では、コモンウェルスも重要な新コミュニティであり、そこで描かれる人間たちの様子も、視聴者の間に様々な意見や議論を呼び起こすだろう。
本シーズンで完結する『ウォーキング・デッド』が終わりまでに描くのは、どのようなテーマだろうか。
(フロントロウ編集部)