公共機関がなぜLGBTQ+コミュニティを支援するメッセージを発信する必要があるのか? そんな批判の声に応えた、英サウス・ヨークシャー消防署のTikTok動画が拡散されている。(フロントロウ編集部)

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英国では2月はLGBTヒストリー月間

 イギリスでは2月はLGBTヒストリー月間。この月には、LGBTQ+コミュニティに対する差別・偏見、そしてそれと闘った権利運動にスポットライトを当てながら、さらに必要とされる改革や支援を考える。

 そんなLGBTヒストリー月間を祝うために、英サウス・ヨークシャー消防署では当事者がLGBTQ+月間の重要性を語った動画を公式TikTokに掲載。コミュニティとの連帯を見せた。しかしコメント欄には一部のユーザーから「ゲイコミュニティと関わるのは間違っている」「政治団体のような活動はやめるべき」「いつから、公共の団体がこんなことする社会になったんだ」といった、反発するコメントが書き込まれはじめた。

消防署がユーモアと愛にあふれたアンサービデオを投稿

 するとサウス・ヨークシャー消防署が、こういったコメントに対するアンサービデオを投稿。その内容は、消防隊員たちがレインボーフラッグを振ったりしながら、実際に書き込まれたネガティブなコメントを無表情で淡々と読んでいくというもの。

画像: 消防署がユーモアと愛にあふれたアンサービデオを投稿

 そして隊員たちの“音読”のあいだには、「LGBT+の人々は、今も家庭や職場で偏見にさらされています」「私たちは、自分たちが働く人、そして一緒に働く人と連帯するために、LGBT+プライドを祝います」「火は差別しません。私たちも差別しません」と、市民にも同僚にも当事者がいるなかで自分たちが連帯を示すのは当然だとするメッセージが流された。

 消防隊員たちのユーモアと愛がつまったこのアンサー動画はたちまち拡散され、投稿からわずか4日で視聴数は9万回を突破。ネガティブなコメントであふれていた当初の動画のコメント欄は、現在はポジティブなコメントが圧倒的に多くなっている。

 サウス・ヨークシャー消防署は、今回の動画のキャプションで、あるユーザーの「このコメント欄(のネガティブな書き込み)こそ、(LGBTQ+コミュニティとの)連帯を表明する行動が必要な理由だ」というコメントを引用して「大賛成する」とコメントしている。(フロントロウ編集部)

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