イーストウッド親子の会話
俳優としても監督としても活動し、御年91歳になってもなお新作を発表し続けているクリント・イーストウッド。
その息子スコット・イーストウッドも俳優として活躍しており、仕事の面で父クリントの存在は大きなものとなっているよう。
スコットは、米Insiderのインタビューで、クリントとは数カ月に1度連絡を取る程度の距離感だが、映画『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』への出演に悩んだ時には、父のアドバイスを求めたと明かした。
スコットは2016年の映画『スーサイド・スクワッド』にGQ・エドワーズ大尉役で出演し、好評を得た。しかし彼によると、当時ワーナーブラザースは、3作品出演の契約をスコットに持ちかけていたという。
マーゴット・ロビーやウィル・スミスといった人気俳優たちが多く共演したDCEU(DCエクステンデッド・ユニバース)作品への出演はキャリア的には喜ばしいことだが、スコットにとってはビジネス面も大事。
当時、3作品への契約に迷った理由は、「次の映画において、製作陣は僕にお金を払いたがらなかったんです。そして、次の作品の脚本もなかった。だから、何に契約しようとしているのかが分からなかった」ということだと明かした。
そこでスコットが電話をかけたのが、父クリント。彼は、息子にこんなアドバイスをおくったという。
「『彼らは僕にお金を払いたがらないんだ』と話しました。すると父は、『彼らが本当にお前を必要としていると感じ、そしてそれが良い役ならば、やりなさい。そうでないならば、やらなくていい』と言いました。当時は、それに対する答えは持っていなかった。答えを持つこともなく、そして彼らはプレッシャーをかけてきた。なので最終的には、出演しなかったんです」
親子の会話というのは様々だが、ショービズの世界で生きる2人の会話は、やはり少し特殊だ。しかし俳優としての立場も、監督やプロデューサーとしての立場も知るクリントのアドバイスが、悩むスコットの考えの助けになるのは当然のこと。
ちなみにスコットは、過去に米Varietyのインタビューで、クリントによる監督作品のほとんどのオーディションを受けてきたと明かしており、『グラン・トリノ』や『インビクタス/負けざる者たち』に出演している。
(フロントロウ編集部)