ドクター・ドレーやスヌープ・ドッグを筆頭に豪華なヒップホップ・アーティストたちが大集結した今年のスーパーボウルのハーフタイムショーだが、実は彼らの歴史的なパフォーマンスが実現した背景にはジェイ・Zのサポートがあったとスヌープが明かした。(フロントロウ編集部)

豪華なヒップホップの祭典となったスーパーボウルのハーフタイムショー

 日本時間2月14日、NFLの頂上決戦であるスーパーボウルが米カリフォルニア州イングルウッドにあるSoFiスタジアムで開催。

 豪華なアーティストがパフォーマンスを披露するのが恒例となっている今年のハーフタイムショーでは、ドクター・ドレースヌープ・ドッグエミネム、メアリー・J・ブライジ、ケンドリック・ラマー、50セントというヒップホップのシーンを代表する大物アーティストたちが顔を揃えた。

画像: 豪華なヒップホップの祭典となったスーパーボウルのハーフタイムショー

 ハーフタイムショーでは、一部でNFL側が事前に禁止を伝えていたとも報じられていた、人種差別に抗議する膝つきパフォーマンス(※)を行なうなど、歴史に残るステージが披露されたが、スヌープによれば、出演こそしていないが、同じく大物ラッパーであるジェイ・Zも今回のパフォーマンスの実現に一役買っていたという。

※2016年、NFLのコリン・キャパニック選手が黒人をはじめとする有色人種への差別に抗議するために国歌斉唱で起立することを拒否し、膝をついて抗議の意思を表明したことで、人種差別に反対する象徴的なポーズとして広まった。

NFL側にスヌープ・ドッグらの出演を掛け合っていたジェイ・Z

 今回、スヌープはジェイがオーナーを務めるストリーミングサービスであるタイダルとのインタビューに応じて、「俺たちはお互いに愛情を持っています。これは秘密でも何でもなく、公にしていることですが、お互いが大好きなんです」とジェイへの愛を語った上で、2019年からNFLとパートナーシップを結んでいるジェイがNFL側に自分たちの出演を掛け合ってくれたとして、次のように明かした。

 「そういうわけなので、ジェイは俺たちのためにNFLにこう言ってくれたんです。『そんなのクソ食らえ。彼らはパフォーマンスする。さもなくば、俺が降りる』と。あれは最高にギャングスタな行動でしたね」

画像: ドクター・ドレー(左)とジェイ・Z(右)。

ドクター・ドレー(左)とジェイ・Z(右)。

 ジェイが運営するロック・ネイションは2019年にNFLとパートナーシップ契約を結んでおり、ハーフタイムショーをはじめ、エンタメ関係のコンサルタント業務を行なっているほか、NFLが最近立ち上げた雇用機会の平等を目指すキャンペーンの一環である、インスパイア・チェンジなどで協力している。

 ドレーたちの出演を実現させないなら自分が降りるとまで宣言して、NFLに今年のハーフタイムショーを実現させたジェイ。スヌープによれば、ジェイからは好きなようにやっていいとも言われたといい、「それで、服装とか膝つきとか、ギャングスタっぽい格好をしちゃいけないとかって話が出て。すると、 ジェイ・Zがこう言ってくれました。『好きな服を着ればいい。神様に平和を』ってね」と明かした。

 ちなみに、今回のパフォーマンスの中心人物となったドレーは以前、米TMZとのインタビューで「変更しなければいけなかった点はいくつかありましたが、すごく些細なことですよ」と、本番前に変更しなければいけない部分はあったと認めつつも、膝つきパフォーマンスについては「エミネムが膝をついたのは彼が自分自身でやったことです。それに関しては何の問題もありませんでした」と明かしている。(フロントロウ編集部)

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