海外で争奪戦を呼んだ「フレグランス」
TikTok上で流れてきたショート動画をきっかけに商品が急激に売れる現象「TikTok売れ」。日本国内でも、日経トレンディが毎年発表する「2021年ヒット商品ベスト30」のなかで「TikTok売れ」が1位にランクインするなど、いまやTikTokは消費を動かすプラットフォームへと進化している。
そんな「TikTok売れ」の凄まじさを物語るように、いま海外ではTikTokで口コミが拡散されたことによって、爆発的に売れている超人気フレグランスがあるという。
そのフレグランスというのは、世界で活躍する人気ファッションブロガーのクリッセル・リムによって2021年にリブランディングされたLA発のフレグランスブランド、フラー（Phlur）の「ミッシング パーソン（Missing Person）」。
Phlur.com
本来なら、Missing Personは「行方不明者」という意味を持つが、ここでは「Missing（恋しい）」という意味のほうを使用することで、単語全体で「恋しい人（Missing Person）」と再解釈。1つの語に2つの意味をもたせる、遊び心満載のネーミングも人気を集める要因のひとつだという。
気になる香りについて、Phlurの公式サイトには「愛する人の肌の残り香を表現した、繊細ながらクセになる香り」と記載されており、香調はフローラル ウッディ。
ふんわりとしたムスクのトップノートからはじまり、フローラルなジャスミン、ベルガモットで心地よい暖かさをプラス。ハートノートでは、気品のある甘さにほろ苦さが見えがくれするクリーミーなネロリが顔をのぞかせ、ラストでは落ち着いたサンダルウッドが全体を柔らかく包み込む。その繊細ながらユニークな香りは、まさに愛する人を恋しく思う気持ちを見事に表現している。
そして、このフレグランスの魅力をTikTokの有名ビューティーインフルエンサーたちが紹介したところ、「香りが気になる！」や「一度嗅いでみたい」という声が殺到し、事前予約の段階であっという間に完売。現在も約10万人以上の人が予約待ちするなど、現在はかなり入手困難なフレグランスとなっている。
ちなみに、フラーの「ミッシング パーソン（Missing Person）」の価格は、トラベルサイズの9.5mlで26ドル、通常サイズの50mlで96ドルで、公式オンラインショップ及びセフォラにて取り扱っている。残念ながら今のところ日本への発送は行っていないけれど、10万人が予約待ちする香りはぜひとも嗅いでみたい。（フロントロウ編集部）
