クリス・ロックがウィル・スミスにビンタされたジョークは、彼の即興だったよう。(フロントロウ編集部)

クリス・ロック、アカデミー賞でのジョーク

 第94回アカデミー賞で、コメディアンのクリス・ロックがステージ上で俳優のジェイダ・ピンケット・スミスの坊主をジョークにし、夫で俳優のウィル・スミスがクリスのことをビンタするという出来事が発生。

画像: クリス・ロック、アカデミー賞でのジョーク

 当初、会場にいた参加者も視聴者の多くも仕組まれたパフォーマンスかと思ったが、その後席に戻ったウィルが放送禁止用語を2度連続して使用したため、怒ったウィルが行動に移したのだと会場や視聴者を騒然とさせた。

 そして、業界関係者が米EWに話したところによると、クリスがジェイダに向けたジョーク自体が、脚本にはないものだったという。

 「あのジョーク自体が脚本にないものでした」と明かした関係者は、続けて、「コメディアンが出演する生放送のショーでは、いつでも脚本にないジョークというのはあります。ショックを与え、今何が起こったのかを見極め、そこから進めるという考えがあるんです」と、ライブパフォーマンスというものについて説明した。

 クリスは、2016年に参加したアカデミー賞授賞式でもアジア系へのジョークを言い、その内容から批判を受けた。そしてこの年には、イギリス人コメディアンのサシャ・バロン・コーエンもアジア系への差別的なジョークを言っており、彼はアカデミー賞側にジョークの内容を隠していたとしている。

 クリスは被害届は出さないとしている。また、ウィルはその後自身のインスタグラムでクリスに対して正式に謝罪した。

(フロントロウ編集部)

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