ドラマ『ハイスクール・ミュージカル:ザ・ミュージカル』のクリエイターであるティム・フェデラーのデビュー小説をもとにしたミュージカルコメディ映画『ブロードウェイ ドリーム!』が、ディズニープラスで独占配信開始。注目の新人ルービー・ウッドを主演にした本作で監督が伝えたいこととは?(フロントロウ編集部)

田舎のゲイ少年がブロードウェイへ! 監督の自伝的映画

 映画『ブロードウェイ ドリーム!』は、ミュージカルが大好きなのに中学校の演劇部ではセリフのある役をもらえたことがない、ペンシルバニア州のピッツバーグに住む13歳のネイト・フォスターが主人公。NYブロードウェイで『リロ&スティッチ:ザ・ミュージカル』のオーディションがあることを知ったネイトは、親に内緒で唯一の親友であるリビーと一緒にオーディションを受けに旅立つ。

画像1: 田舎のゲイ少年がブロードウェイへ! 監督の自伝的映画

 ネイトというキャラクターは、ペンシルバニア州のピッツバーグで育ったティム・フェデラー監督の経験がもとになっている。ゲイであることをオープンにしている監督は、『ブロードウェイ ドリーム!』の笑って泣けるストーリーを通して、“みんな違うけど、みんな同じ”だと共感してほしいという。

 「ハリウッドの歴史では、ネイトは脇役のキャラクターだったり、ジョークの対象にされたり、カメラの前に出てきさえしないキャラクターでした」と語った監督は、映画の意図について、「ネイトは自分とは違うと感じるかもしれないですが、実は私たちみんなが同じ夢を持っているという世界に観客を連れて行くことなんです。僕たちは受け入れられたいし、愛されたいし、祝福されたいし、元気を与えてもらいたい。あなたの夢が『ブロードウェイに行きたい』であろうと、『僕のことをあるがままで見て、僕を変えようとしないちゃんとした人々を見つけたい』であろうとね。それが意図でした」とした。

画像2: 田舎のゲイ少年がブロードウェイへ! 監督の自伝的映画

本作で映画デビュー! 大注目のルービー・ウッド

 そして、『ブロードウェイ ドリーム!』で観客を惹きつける強烈なエネルギーを出すネイトを演じるのは、何回ものオーディションを勝ち進み本作にて映画デビューを果たすルービー・ウッド。プレミアでのカラフルなネイルやファッションが大きな話題になり、早くもスターの存在感を放っているルービーは、「僕の心は舞台にある」と語るほど、ネイトに負けないシアター・キッズ(※演劇マニアな子供)。

画像1: 本作で映画デビュー! 大注目のルービー・ウッド

 「ストーリーを通して、彼(ネイト)がどうすれば自分らしくなれるのかを学ぶことを描いています。それはとても魅力的ですし、とても重要だと感じています。僕は、素晴らしいサポート・システムの中で育つことが出来てとてもラッキーでした。僕の周囲には、もっとも素敵な人々のグループがいました。でも、そういうものがない子供たちや人々がたくさんいるんです。そして、(そんな人々は)周囲に馴染めないと感じている。だから僕は、人々がこの映画を観て、ネイトを見て、自分には世界において居場所があるんだと感じてもらいたいです」とルービー。

 シアターキッズであるルービーにとってブロードウェイがあるニューヨークで歌と踊りと演技をしながらお金がもらえるなんて、本作は夢のような仕事だったようだが、撮影中は同じホテルに滞在していたアリア・ブルックス(リビー役)とニューヨークの文化を楽しんだという。

画像2: 本作で映画デビュー! 大注目のルービー・ウッド

 「いつも一緒にぶらぶらしていました。それから、アリアとジョシュとティムとみんなで何度かブランチにも行きました。僕たちみんな、とても親しくなったんです。一緒に食事に行ったりして。(キャストの)みんなは僕にとって家族みたいな存在です」。

 一方でアリアも、「(ホテルの)同じ階にいたので、しょっちゅう『ヘイ、これ余分に持ってる?』『今行く。1分で行く』という感じでした」と、ルービーとの思い出を明かした。

拡大する、ティム・フェデラー・ユニバース

 『ブロードウェイ ドリーム !』には、フェデラー監督がクリエイターを務めるミュージカルコメディ・ドラマ『ハイスクール・ミュージカル:ザ・ミュージカル』の主演俳優ジョシュア・バセットも出演する。

画像1: 拡大する、ティム・フェデラー・ユニバース

 シーズン2の撮影中に脚本をもらったというジョシュアは、「僕は普通(脚本を読むのに)数週間かかります。みんな、僕に読むように懇願しないといけないくらいです。でも、僕は文字通り、コーヒーショップに座って、1度も立ち上がらず、全部を一気に読みました。そしてすぐに電話をとって、『ティム、どうすれば、僕はこの映画に参加できるの?僕は是非これに参加しないといけないんだ』って言ったのです」と振り返る。

画像2: 拡大する、ティム・フェデラー・ユニバース

 さらに、ネイトの親友リビー役で出演しているアリア・ブルックスは本作出演後にドラマ『ハイスクール・ミュージカル:ザ・ミュージカル』シーズン3への出演が決定し、ジョシュアと再共演予定。

画像3: 拡大する、ティム・フェデラー・ユニバース

 シアターキッズを主人公にした作品群を拡大しているフェデラー監督は、『ブロードウェイ ドリーム !』についてこう語っている。

 「僕が長い間で学んだことは、もし十分な数ののけ者を集めたら、もうのけ者じゃなくなるということです。実際、あなたはクラブ(の一員)になるんですよ。そして、自分がやりたいことをやり続けられるんです。僕がミュージカルで大好きなことなのですが、僕は大きな感情を持った子供だったんです。すべての演劇好きの子供たちがそうだと思いますし、すべての子供たちは密かにそうだと思っています。ミュージカルは、小さい時、あまりに大きすぎると感じられることを言ったり歌ったりすることを可能にしてくれますし、なぜ自分がそんなに大きな感情を持った小さな子供なのかを理解させてくれるんです。(劇中の)歌は、あなたを元気づけてくれると思いますし、泣かせてくれると思います」。

 映画『ブロードウェイ ドリーム!』は4月1日(金)よりディズニープラスにて独占配信中。(フロントロウ編集部)

This article is a sponsored article by
''.