ラテン系のスーパースターであるジェニファー・ロペスとマルーマが共演したロマコメ映画『マリー・ミー』。音楽がかなめの一つである本作のために2人はたくさんの新曲を書き下ろしたのだが、コンサートシーンでも、音楽界のトップスターである彼らだからこそ出来るすごい撮影方法をやってのけた。(フロントロウ編集部)

ジェニファー・ロペスとマルーマが新曲を提供&パフォーマンス

 映画『マリー・ミー』は、世界的ポップスター・カップルであるキャット(ジェニファー・ロペス)とバスティアン(マルーマ)の生コンサート結婚式の最中に起きた事件をきっかけに、キャットが平凡な数学教師チャーリー(オーウェン・ウィルソン)とギャップ婚をするというストーリー。

画像1: ジェニファー・ロペスとマルーマが新曲を提供&パフォーマンス

 2人合わせて総セールス約9,000万枚を誇るトップアーティストであるジェニファーとマルーマを起用した映画だけに、『マリー・ミー』では多くの曲がフルパフォーマンスされており、コンサート映画のような側面も持つ。そんな本作のために、ジェニファーは初めて映画とアルバムを同時に制作するという試みを行なったそうで、「キャラクターのアーク(※映画全体における変化)のための音楽を選ぶことに関して、私以上にこのキャラクターを理解している人は誰もいません」として、映画のどのシーンにどの音楽が使われるかという決定にも細かく関わったという。

画像2: ジェニファー・ロペスとマルーマが新曲を提供&パフォーマンス

 ジェニファーはツアー中に『マリー・ミー』の曲作りをこなすほど本作に情熱を捧げたそうで、ジェニファーの働きを、プロデューサーのエレイン・ゴールドスミス=トーマスはフロントロウ編集部にこう明かした。

 「ジェニファーはちょうど映画『ハスラーズ』の撮影を終えて、It's My Partyツアーをしていました。ニューヨークにいる彼女にフェイスタイム(※テレビ電話)をして『「マリー・ミー」をやるよ』って言ったら、『えぇ!?』って驚いていました。彼女はツアー中に選曲して、マルーマにレコーディングをさせたのです。脚本に『バスティアンが第二のチャンスについて曲を書く』とだけ記された空白があって、私たちはその曲に「Segundo」と仮でタイトルをつけておきました。そうしたら、彼がその曲を書いてくれたのです(笑)。わずか3ヵ月のあいだに、彼女はサウンドトラックを選曲して、プレレコーディングを済ませ、ツアーを終わらせ、トロントで『ハスラーズ』のプレミアをやり、『マリー・ミー』の撮影に入ったのです」

1万8,000人の完売のコンサートに“タダ乗り”

 現音楽界のトップスターが全面協力して制作された『マリー・ミー』。大事なシーンのひとつである、生コンサート結婚式の撮影でも2人が大活躍したという。

 スーパースターであるキャットとバスティアンがスタジアムで結婚するシーンは大規模なスタジアムで撮りたかったものの、「マディソン・スクエア・ガーデンのような場所で撮影する予算がなかったのです」と、フロントロウ編集部に明かしたカット・コイロ監督。

画像1: 1万8,000人の完売のコンサートに“タダ乗り”

 しかし、そこでミラクルが起こる。マルーマがマディソン・スクエア・ガーデンで1万8,000人規模の完売コンサートを開くことになり、そこで映画の撮影ができることに! 「彼のチームに電話をして、『この映画を大きく見せるために、コンサートに便乗させてもらえませんか?』とお願いしてみたのです。結果的に、まだ客入りしていない空っぽのステージで『マリー・ミー』をパフォーマンスするシーンを撮影しました。彼のチームがコンサートの機材を運ぶ隣でね。そしてコンサート本番中に、ジェニファーがステージに登場するシーンやセリフのシーンを撮り、ステージや客席でカメラを回しました」とコイロ監督。

 スタジアムコンサートが撮りたいと思ったらキャストのひとりが実際に完売のスタジアムコンサートをしていて、相手のキャストもそこに飛び入り参加できるクラスのアーティスト、なんてことよく起こる状況ではない。しかしマルーマとジェニファーのおかげで、このシーンは臨場感あふれたシーンになった。

画像2: 1万8,000人の完売のコンサートに“タダ乗り”

 マルーマにとってもお気に入りのシーンだそうだが、撮影は混乱を極めるものだったそうで、「こちらには映画用のマイクとカメラ、あちらにはコンサート用のマイクとカメラがあって、難しかったです。みんな何が起きているかわからず怒鳴ったりしてて、クレイジーでしたよ(笑)。でも本当に美しい結果になりました」とフロントロウ編集部に明かした。

画像3: 1万8,000人の完売のコンサートに“タダ乗り”

 音楽やパフォーマンスシーンが大きな役割を果たしている『マリー・ミー』。ジェニファーのお気に入り曲は、「本当に感情移入できる」という「Nobody is Watching Us」と、「私にとってまさに人生の歌」だという「On My Way」。4月22日全国公開の『マリー・ミー』を観る時には、ぜひパフォーマンスや曲の歌詞にも注目してみて。(フロントロウ編集部)

This article is a sponsored article by
''.