トロイ・コッツァーが、映画史に残る様々な映画のキャラクターになりきって、手話で話す! 手話を使うジェームズ・ボンド、かっくいー!(フロントロウ編集部)

手話で話すダース・ベイダーやジェームズ・ボンド

 映画『コーダ あいのうた』の演技で第94回アカデミー賞助演男優賞を受賞したトロイ・コッツァーは、耳が聞こえないろう者で、アメリカ手話の使い手。劇中では漁師のフランクを演じ、カジュアルな服装をしていたが、スクリーンの外ではハンチングやジャケットを着こなすおしゃれでダンディな人物として、ファンを魅了している。

画像: 手話で話すダース・ベイダーやジェームズ・ボンド

 そんな彼であれば、英国スパイである映画『007』シリーズのジェームズ・ボンドすら見事に演じられるだろう。米Varietyによる動画が話題になっている。

 この動画では、トロイが様々な映画のキャラクターとして作品映像のなかに合成で登場し、セリフを手話で話す。ちなみに、動画の最初の映像だけは実際の人物の発言で、キム・カーダシアンが“ブチギレた”時の発言を手話で再現している。

 今回彼がなりきったのは、マーロン・ブランドが演じた『ゴッドファーザー』のヴィトー・コルレオーネ、ダスティン・ホフマンが演じた『卒業』のベンジャミン・ブラドック、ロイ・シャイダーが演じた『ジョーズ』のマーティン・ブロディ、『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』のダース・ベイダー、ジャック・ニコルソンが演じた『ア・フュー・グッドメン』のネイサン・R・ジェセップ大佐、ショーン・コネリーが演じた『007 ドクター・ノオ』のジェームズ・ボンド。

 トロイは手話だけでなく演技もしているため、作品ごとの雰囲気はばっちり。そのなかでも、短いからこそ映画ファンの記憶に残る名セリフ、ダース・ベイダーの「私がお前の父親なのだ(I am your father.)」と、ジェームズ・ボンドの「ボンド、ジェームズ・ボンド(Bond, James Bond.)」は、ぜひその手話を覚えたくなるほどかっこ良い!

 トロイは過去に、1986年に公開され、第59回アカデミー賞で5部門にノミネートされた『愛は静けさの中に』が自身のなかでバイブル的作品になっており、「(映画のおかげで)私はようやく本物のろう者の表現を見ることができ、インスピレーションにもなりました」と話している。そんな彼もまた、新たなろう者の表現を発信して、多くの人にインスピレーションを与えている。

 『コーダ あいのうた』によって言語としての手話に興味を持った人は多いが、トロイのこの動画を見ると、決め台詞としての手話も覚えたくなってくる!

(フロントロウ編集部)

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