スターバックスで働くバリスタが、ある利用客から言われた発言が話題になっている。(フロントロウ編集部)

スタバを訪れた白人男性がリクエストしたこととは

 スターバックスで働く1人の青年が、TikTokに投稿した動画が話題となっている。動画では計算をしている音が流れ、彼も電卓をたたいているかのような動きをしているのだが、その意味は、動画の上に書かれた文章で説明されていた。

 「なぜ大人の白人男性が、僕の肌と同じ色のアイスのチャイティーラテが欲しいと言ってきたのかを計算している僕」

 青年の外見からは、彼にどのような人種のルーツがあるかは分からないが、彼は肌の色を揶揄されたということ。非常に人種差別的な発言で、しかもそれを相手の目の前で直接言うという、不適切な行為を行なった男性。

@angellrreyes man when i tell you this took me by surprise!!!� #starbucks #barista ♬ Beep - Andrew�

 さらに、彼の動画には、他のバリスタからも同様の経験をしたことがあるという声が多く寄せられた。「この出来事を何回聞いたかな」「私にも同じことが起こった。コーヒーでだったけど」「スターバックスのシフト中に、私にも起こったことがある。その出来事の後マネージャーが端に連れて行ってくれて、大丈夫か聞かれた」という体験談から、慢性的にバリスタたちが差別的な発言を受けていることが明らかに。

 差別は、自分が受けていなければ起きていることにすら気づかないことが多い。あまり知られていないが当事者にとっては日常茶飯事のこと。この出来事は、そんな差別の現実を認識させるものにもなった。

 ちなみに、この出来事が起こった時に青年のマネージャーは店舗の裏にいたそうで、発言をした白人男性に対して対応はなかったという。しかし青年は、「彼に話をしたら、ショックを受けた表情をしてた」と明かしている。

 一方で、スターバックスでは過去に、バリスタがイスラム教徒である利用客のカップに「ISIS」と書いたり、黒人客に対する対応が問題になったりして、人種に関する研修を行なうために店舗を一斉閉店したこともある。今回の動画のコメント欄には、「私の同僚はラテン系の人々について(私やその他全員の目の前で)コメントしたんだけど、クビにしたよ」と、スターバックスの従業員側の差別発言とそれに対する店舗側の対応が書き込まれた。

(フロントロウ編集部)

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