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予告編が欧米で大論争を起こし、『ミッドサマー』を手掛けた米配給会社「A24」が北米配給権を獲得した映画『LAMB(原題)』。9月23日(金・祝)に、『LAMB/ラム』の邦題で全国公開することが決定した。(フロントロウ編集部)

予告編で大論争が起きた『LAMB/ラム』

 これほどまでに、ほのぼのしていて、不穏で、恐ろしいホラーの予告編はあっただろうか?

 ザ・ビーチ・ボーイズの「神のみぞ知る」が流れる陽気なムードのなか、アイスランドの壮大な自然のなかに暮らす羊飼いの夫婦。ほのぼのとしたスローライフを送る夫婦なのだが、あちらこちらに少しずつ奇妙な部分が現れはじめ、突如として戦慄がはじまる。

 欧米ではこのぶっ飛びすぎている予告編が大きな話題となり、ツイッターでは「A24作品としても変すぎる作品」「どういうこと!?」「ハートウォーミングさとホラーが混在している」などと盛り上がり、YouTubeでも予告編に対するリアクション動画が数多く制作されるほどの大論争に。

『LAMB/ラム』のあらすじとキャスト

 『LAMB/ラム』は、アイスランドの人里離れた田舎で暮らす羊飼いの夫婦イングヴァルとマリアが、羊から産まれた“羊ではない何か”を育てていく禁断のネイチャースリラー。ある日、羊から羊ではない何かが産まれてくる。子供を亡くしていた2人は、その存在に"アダ"と名付けて育てることにする。奇跡がもたらした"アダ"との家族生活は大きな幸せをもたらすのだが、自然の摂理に背いた2人は破滅へと進んでいく。

画像: 『LAMB/ラム』のあらすじとキャスト

 主演・製作を務めるのは、映画『プロメテウス』や『ミレニアム』シリーズで知られ、数々の国際映画祭受賞歴を持つノオミ・ラパス。監督は、『ニーチェの馬』のタル・ベーラ監督が指揮するフィルムファクトリー出身で、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』などの特殊効果を担当、本作が長編デビューとなる北欧の新たな才能ヴァルディミール・ヨハンソン。「映画作家としての異彩を放っている」と絶賛した米Indie Wireをはじめ、衝撃的な設定の中にもリアリティを持った世界観を構築したことで世界から称賛を浴びた。

A24が北米配給権を獲得、日本公開は9月

 『LAMB/ラム』はカンヌ国際映画祭での世界初公開に先立ち、映画『ミッドサマー』『ヘレディタリー/継承』『スイス・アーミー・マン』などを手掛け、映画ファンから絶大な支持を集める気鋭の制作スタジオ「A24」が北米配給権を獲得したことで話題となった。

 現地でプレミア上映されるやいなや映画祭の観客を騒然とさせ、その衝撃的な設定は日本のSNS上でも話題に。第74回カンヌ国際映画祭ある視点部門「Prize of Originality」を受賞し、米Hollywood Reporterが「刺激的で独創的」、英Screen Dailyが「ノオミ・ラパス史上最高の演技」と評するなど、批評家からも高い評価を受けている。その後数々の海外映画祭で受賞、ノミネーションされたほか、アカデミー賞国際長編部門アイスランド代表作品にも選出された。

 そんな『LAMB/ラム』は、日本ではクロックワークス配給で9月23日(金・祝)に新宿ピカデリーほか全国公開。(フロントロウ編集部)

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