俳優のジョニー・デップが、映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズをクビになったと何かの雑誌を読んで知ったと裁判で明かした。(フロントロウ編集部)

ジョニー・デップ演じるジャック・スパロウをもう見ることはできない!?

 現在、元妻のアンバー・ハードを名誉毀損で訴えた裁判の真っ只中にある俳優のジョニー・デップが、映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズの主人公ジャック・スパロウを演じることはもうないだろうと法廷で語った。

 ディズニーランドにある人気アトラクション「カリブの海賊」をもとにした映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』は、これまでに計5作品が制作された超人気シリーズで、ジョニーは全作品で主演を務めた。これまでにディズニーがジョニーのシリーズ降板に言及したことはなく、本人に直接クビを言い渡したこともないが、ディズニーが続編を制作にするにあたってジョニーのシリーズ復帰に難色を示しているのは公然の事実となっている。

 実際、ジョニーは2020年にイギリスの大衆紙を相手取って行なった名誉毀損裁判で敗訴したことが原因で、それまでゲラート・グリンデルバルド役で出演していた映画『ファンタスティック・ビースト』シリーズを降板することになった。

 現地時間4月20日、証言台に立ったジョニーは、今回の名誉毀損裁判の発端でもある2018年に米Washington Postに掲載された論説がきっかけで自身が『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズをクビになったというニュースを見て、自分が置かれた状況を知ったそうで、「ディズニーが私を『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズから外すことを発表(※)するまで、それほど時間はかからなかったと思います。(自分がクビになったと)何かの雑誌を読んで知りました」と述べた。
※そういう報道があっただけでディズニーが正式に発表したことはない。

画像: ジョニー・デップ演じるジャック・スパロウをもう見ることはできない!?

 また、アンバーの弁護士であるベン・ロッテンボーン氏からクビになったという報道について改めて聞かれると、「(クビになったと聞いても)驚きはありませんでした。世間から“妻に暴力を振るう者(Wife Beater)”と言われるようになって、2年が経っていました。ディズニーは安全のために関係を切ろうとしたんでしょう。ちょうどそのときMeToo運動も本格化していましたし」と回答。続けて、疑惑が浮上した瞬間から自身の俳優としてのキャリアは「終わった」と述べると、この先、ジャック・スパロウを演じることはないと断言した。

 その一方で、ジョニーのシリーズ復帰の話が立ち消えとなり、降板が濃厚となった今も、世界中のディズニーのテーマパークでジョニー扮するジャック・スパロウが起用され続けていることから、ジョニーは「アトラクションから私のキャラクターが排除されたわけではありません。グッズを売ることもやめていません。ただ、彼ら(ディズニー)は私に何か裏があったとして、それが見つかると困ると思ったのでしょう」とも語っている。(フロントロウ編集部)

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