現在撮影中の『ワイルド・スピード』10作目では、当初シーズン1から登場するキャラクターが出ない予定だった。しかしドミニク役のヴィン・ディーゼルが断固拒否。(フロントロウ編集部)

『ワイスピ』最終章には、シーズン1からのファミリーがいてほしい!

 2部作となる残りの2作品でシリーズが完結することが決定している映画『ワイルド・スピード』シリーズは、先日10作目の撮影が開始となった。10作目には、ヴィン・ディーゼル演じるドミニクやミシェル・ロドリゲス演じるレティといったシーズン1からのレギュラーキャラクターから、9作目で驚きの復活を果たしたサン・カン演じるハン、新キャストのジェイソン・モモアなど、豪華な顔ぶれが集結する。

 9作目では、ドミニクの弟でミアの兄のジェイコブがファミリーの敵として初登場し、ミアを演じるジョーダナ・ブリュースターも2作品ぶりにシリーズに出演。そのため、ジョーダナが10作目にも登場する可能性は高いと見られていた。そして、ヴィンも彼女の出演を認めたのだが、じつは最初に出来上がった脚本ではミアが登場しなかったことも明らかになった。

 「いつでもみんなの意見は重要だ。最初に『ワイルド・スピード10』の脚本が届いた時、ミア・トレットが抜かされていたんだ。ドムとブライアンの兄弟関係を生み出した人が。俺はすごく失望して、それでどう続けるのか分からなかった。4作目の時には、ブライアンなしには作らないつもりだった。そして5作目の最後でレティの復活を望む署名を、みんながスタジオに送ってくれたことはリマインドする必要もない」

 制作陣以外の思いや言葉が作品に影響を与えると話したヴィンは、今回ミアのカムバックに一役買ったのは彼の娘だったことも明かした。

 「ちなみに、ミアの重要性を説いたのが誰かというのは、みんな信じないだろう。俺の娘、アルファ・エンジェルだ。娘は監督にはっきりと、そして正直に“ミアなしなら、『ワイルド・スピード』10もなし”と伝えた(笑)。偶然にも、娘が生まれたのは俺がジョーダナとパブロ(※ポール・ウォーカーのこと)と撮影していた日で、ジョーダナは俺が最初に(子の誕生を)話した相手だった。感慨深いだろ?」

 制作の裏話を綴ったヴィンの投稿には、ジョーダナから「お兄ちゃん、愛してる」というコメントも。

 ジョーダナは『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』のディレクターズカットで、ミアとジェイコブの関係を深堀りしたいこと、そしてポール・ウォーカーが演じたブライアンとの子供は10代になっているというファンも忘れていた衝撃の事実を指摘し、子供たちも登場してほしいと口にしていた。

 ミアも登場する『ワイルド・スピード10』は、最終章の1作目としてどのような物語になるのだろうか。

(フロントロウ編集部)

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