『ゲーム・オブ・スローンズ』のなかでも“グロい”として記憶に残る殺され方をしたペドロ・パスカルは、そのシーンに満足しているという。(フロントロウ編集部)

『GoT』記憶に残る死亡シーンはどれ?

 2011年から2019年にかけて放送され、世界的大ヒットを記録したドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』には、メインキャラクターだけでも片手では足りないほどの数が登場し、サブキャラクターを含めると数えきれないほどの人物が描かれた。そして、いきなり人気キャラクターたちが死亡するのも本作の十八番で、その殺され方は直視できないほどのグロさを含むものも多かった。

 殺す・殺されるでないにしろ、過激なシーンが多かった『ゲーム・オブ・スローンズ』では、演じた俳優たち本人も演じるのが苦しかったと口にすることは多々あったが、一方でその出来栄えに満足している俳優もいる。

 シーズン4で登場したオベリンは、ピーター・ディンクレイジ演じるティリオンとの交流場面が多かったが、最後はマウンテンに決闘で殺された。当初はオベリンが優勢で、最愛の姉を殺したエリアの復讐を果たせそうだと思わせておきながら、最後に目をえぐられ、頭蓋骨をつぶされて死亡するオベリンの姿は非常に衝撃的な映像で、画面のなかでオベリンの愛人であるエラリアが叫んだのと同じくらいに声があがった視聴者もいるだろう。

画像: 『GoT』記憶に残る死亡シーンはどれ?

 しかし演じたペドロ・パスカルは、その最期に満足しているという。米Esquireで、オベリンの死はシリーズのなかで最もグロテスクで記憶に残る死亡シーンの1つであると言われたペドロは、こんな反応を見せた。

 「あれによって自分の威厳を感じました。もし私が(記憶に残る死亡シーンの)トップ3に入っているなら…。あのシーンの後に起こったすべては少し空虚でしたよね。自分は何してるんだろう?いまだに何をしようとしてるんだろう?と。私はやりきった」

 『ゲーム・オブ・スローンズ』においては、死ぬならファンに衝撃を与える死に方が良い。俳優としては、そんな思いを抱くこともあるかもしれない。他のシーンを空虚に見せるほどの出来栄えとなった死亡シーンについて、ペドロは満足しているよう。

 ちなみに、死ぬシーンで俳優たちは何を考えているのだろうか? 死に方にもよるが、エダード・スタークを演じたショーン・ビーン、「(頭の中にあったのは)まず、恐怖と疑念。ジョフリーが急に考えを変えてネッド(エダードの愛称)を処刑することにしたっていうね。それから、諦めと、娘のアリアに会えるのは、もうこれで最後だという思いでした。『ああ、どうしよう、首を斬られちまう』なんてシンプルなものじゃなくて、そういう感情のミックスがあの結果になったと思います」と、細かい人間心理を自分のなかに再現したと明かしている

(フロントロウ編集部)

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