『ラスト・サムライ』で日本語のセリフを披露したティモシー・スポールは、まだ日本語を覚えてる? 覚えてない?(フロントロウ編集部)

ティモシー・スポールが話した日本語のセリフ

 舞台俳優としてキャリアをスタートし、その後は映画『ハリー・ポッター』シリーズのピーター・ペティグリューや、『魔法にかけられて』のナサニエル役など、様々な作品に出演する名脇役として映画ファンの記憶に残るティモシー・スポール。

 2000年には大英帝国勲章を授与されている名俳優だが、2003年に公開されて大きな話題となったトム・クルーズ主演の日米合作『ラスト・サムライ』にも出演していたことを覚えているだろうか。

 『ラスト・サムライ』では通訳兼フォトグラファーという立ち位置のサイモン・グレアムを演じ、彼のナレーションは本作の始まりと締めを担う重要な要素となっている。ティモシーは京都での撮影にも参加しており、つまり来日も果たしている。そして劇中で日本語のセリフも披露しているが、彼は今でもその日本語を記憶しているだろうか?

画像: ©WARNER BROS. / JAMES, DAVID

©WARNER BROS. / JAMES, DAVID

 残念ながら、その可能性はほぼゼロのよう。本作のプレミアが開催された際に、彼はレッドカーペットでインタビュアーと談笑。彼によると、日本語のセリフを覚えるために録音した音声を何度も聞き、日本語を学んだという。

 「日本語のすべてを学ぼうとしたわけではありません。自分がやらなければいけない、それぞれの日本語(のセリフ)だけを学びました」と話した彼は、続けて、「妻はホテルの廊下で私がそれをしているのを聞かなければならなかった。起きて日本語を話し、寝て日本語を話すというね(笑)」と、日本語のセリフを覚え、自然な発音で話すためにずっと練習をしていたと明かす。そして、インタビュアーにセリフをまだ覚えているかと聞かれたティモシーは、こう答えた。

 「面白いことに、多くの(日本語の)セリフがある難しいシーンが終わったらすぐに、私はそれを忘れてしまいました」

 テスト勉強で覚えた知識のうち、その後必要のない情報は忘れてしまった経験がある人は多いはず。彼の経験も似たようなものだろう。また、日本語でなくてもセリフをすべて覚えているという俳優はいない。彼がまた別の作品で日本語を話す姿は、もし機会があれば見てみたいもの。

(フロントロウ編集部)

This article is a sponsored article by
''.