モデルで俳優の水原希子が、東京ドームで行なわれたTWICEのライブを撮影して自身のインスタグラムにアップしたとして、炎上することに。水原希子はその後、「アメリカのライブではみんな写真あげてて、なぜか勝手に大丈夫だと思い込んでしまいました」と説明して謝罪した。アメリカでのライブにおける写真撮影事情を解説。(フロントロウ編集部)

水原希子がTWICEの東京ドーム公演を撮影し批判が寄せられる

 日本でも高い人気を誇る韓国発のガールズグループであるTWICEが、最新ワールドツアー「TWICE 4TH WORLD TOUR III」の日本公演を4月23日〜25日の3日間にわたって東京ドームで行なった。

 2021年にリリースしたスタジオアルバム『Formula of Love: O+T=<3』を引っ下げて、2021年12月に韓国からスタートさせたこのワールドツアーは、韓国とアメリカ、日本の3カ国を回るもので、2月にロサンゼルスのザ・フォーラムでの2公演を含む7公演を成功させたTWICEは、来月にもう一度アメリカへわたってロサンゼルスのバンク・オブ・カリフォルニア・スタジアムで2公演を行なう。

 もちろん、東京ドーム公演は3日間ともソールドアウトという大盛況に終わったのだが、海外でも活躍するモデルで俳優の水原希子も観客として日本公演を訪れたよう。水原希子はその公演の模様を撮影してSNSにアップしたのだが、TWICEの日本公演では写真撮影が禁止されているため、“ルール違反”だとして批判が寄せられることに。

 その後、水原希子はインスタグラムストーリーズを更新して、謝罪のコメントを投稿。「日本公演のTWICEのライブ、写真撮影禁止なのを知らずに撮影してしまいました。アメリカのライブではみんな写真あげてて、なぜか勝手に大丈夫だと思い込んでしまいました。嫌な思いをさせてしまったファンの方々ごめんなさい。ご指摘いただきありがとうございました」と綴って、写真を撮影してしまった理由についても説明した。

画像: ©️Kiko Mizuhara/Instagram

©️Kiko Mizuhara/Instagram

アメリカではTWICEのライブ撮影OKは本当

 TWICEの日本でのライブ中にファンがカメラで撮影してはいけないことはファンの間では周知のことで、2019年に「TWICE WORLD TOUR 2019」で日本公演を行なった際には、ホームページで前もって「コンサート・イベント時の写真や映像の盗撮、ウェブサイトやSNSへの写真の投稿、映像のアップロードなど著作権侵害行為は禁止です」「開場時間中、および終演後に関しても同様に、ステージの写真撮影は絶対にご遠慮ください」と注意喚起も行なっていた。

画像: アメリカではTWICEのライブ撮影OKは本当

 一方で、TWICEは同じツアーでもアメリカで公演を行なったのだが、この時にアメリカ公演のプロモーションを担当したサブカルチャー・エンターテイメントのホームページのQ&A欄には、「コンサートの最中に写真や映像を撮影することは可能ですか?」という質問の回答として、「プロフェッショナル仕様のカメラや ビデオカメラ、デジタル一眼レフカメラなどを除き、持ち込みは許可されています」と書かれていた。

 プロ仕様のカメラなどを除いて持ち込み可能というルールは今回のツアーのアメリカ公演でも同様だったようで、TWICEのオークランド公演を訪れたファンはカメラの持ち込みについて会場に問い合わせ、「3.5インチよりも小さいレンズだったからカメラの持ち込みを許可してもらった」と米掲示板サイトredditに証言している。

 また、マルチに活躍するタレントであるKemioは2月にTWICEの北米公演を訪れたことをインスタグラムで報告した際、ライブ中に撮影した動画も一緒に投稿したのだが、こちらはアメリカでの公演とあって、今回の水原希子のように問題視はされず。Kemioの投稿には、スマホを掲げてメンバーたちを撮影する観客たちの様子も映っており、アメリカの公演では撮影が許可されていたことが、その映像からも確認できる。

アメリカのライブでのスマホ撮影事情とは

 TWICEが日本の公演でファンが持ち込みのカメラやスマホでショーを撮影することを禁止しているように、日本ではライブ中の撮影を許可していないアーティストが多いが、欧米のライブでは、基本的には撮影は許可されていることが多い。

 特に、スマホがすっかり普及しているティーンのファンたちに支持されているようなポップスターたちのライブでは、ファンたちがステージに向かってスマホを向けているのはもはや当たり前のような光景になっている。アーティストの側も、スマホで撮影しているのを注意するのではなく、むしろ大歓迎だという様子で、例えば、今年のグラミー賞で最優秀新人賞に輝いたオリヴィア・ロドリゴは、最新ツアーの公演で最前列のファンが自身を撮影していることに気がつくと、そのファンからスマートフォンを借りて、ファンに代わって自らのパフォーマンスを撮影したほど。

 一方で、基本的にはライブでの撮影は容認されているアメリカのライブ会場だが、アーティストの意向によって撮影が禁止されるという例外も存在する。ブルーノ・マーズとアンダーソン・パークによるシルク・ソニックは、ライブでの撮影を禁止しているアーティストの1組で、先日、ライブ会場内へのスマートフォンの持ち込みを禁止したことが話題になった。

画像: アメリカのライブでのスマホ撮影事情とは

 シルク・ソニックの公演では、入場時に自分のスマホを自動でロックがかかるスマホ専用ポーチ「Yondr」に入れて使えないようにするという措置が取られたのだが、今年のフジロック・フェスティバルにヘッドライナーとして出演する、ロックミュージシャンのジャック・ホワイトも自身のライブで同様の措置を取ってきたことで知られている。

 日本では、基本的にはライブ中の写真撮影などは禁止だが、アメリカなどでは、シルク・ソニックのようなアーティスト側が意向として“スマホの持ち込みは禁止”だと明示している場合を除けば、基本的には写真撮影は許可されているということがほとんどとなっている。(フロントロウ編集部)

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