ドナルド、一体なぜそんな姿に…
最近ではあまりCMや広告などにも登場しなくなったマクドナルドのマスコットキャラクターであるドナルド・マクドナルド。しかし、先日アメリカのアラバマ州エンタープライズで目撃されたドナルド・マクドナルドの姿が、衝撃を与えている。米掲示板サイトRedditに、「私の街にあるマクドナルドの前にあるロナルド・マクドナルド(※)の像」というコメントともに投稿された1枚の写真がこちら。
※ドナルド・マクドナルドは、本国ではロナルド・マクドナルドという名前。
ドナルド、いつの間に腕が4本に…!?
上の腕2本はバンザイのようなポーズ、下の腕2本にはドリンクとハッピーセットのボックスと見られる物が持たれており、ぱっと見は陽気なドナルド。しかし通常のドナルドと異なるのは腕だけではなく、目の位置は両端にあり、鼻はピノキオのよう。そのため、ピエロのメイクや、真っ赤な唇が作る満面の笑みが…、怖い!
この写真を見た他のユーザーからは、マクドナルドによる有名キャッチフレーズである「I'm lovin' it(私はそれが好き)」にかけて、「I am not lovin' it(私はそれが好きじゃない)」というユーモアを交えたコメントや、投稿されたのがちょうど4月1日だったため、エイプリルフールかと予想するコメントが寄せられた。
そしてこのドナルド、さすがに公式のものではなかった。ロナルド・マクウィーヴィル(Ronald McWeevil)と名づけられたこの像は、エンタープライズの地域アートプロジェクトWeevil Wayで制作された作品の1つ。
マクウィーヴィルの“ウィーヴィル”はBoll weevil(ボル・ウィーヴィル)から取ったもので、これはワタミハナゾウムシのこと。米Newsweekによると、綿や花を食べてしまうワタミハナゾウムシは1800年代にメキシコからアメリカへ渡り、広大な範囲の綿畑が被害に遭ったという。エンタープライズの各畑も被害に遭ったが、1人の種苗業者が変わりにピーナッツの種を地域に持ち込み、被害から立ち直ることができたそう。また、その後もエンタープライズでは多種多様な作物が栽培されるようになり、今ではワタミハナゾウムシによってその繁栄が得られたと考えられているという。
Weevil Wayのホームページでは、ロナルド・マクウィーヴィル以外にもワタミハナゾウムシをモチーフに作られた像の写真が公開されており、そのクオリティは高い。
(フロントロウ編集部)