メリッサ・マクブライドが主演のスピンオフから抜ける
2020年にドラマ『ウォーキング・デッド』がシーズン11でついに完結することが発表された時には多くのファンは悲しんだが、一方で、同時にメリッサ・マクブライド演じるキャロルと、ノーマン・リーダス演じるダリルがメインを務めるスピンオフ作品の制作が発表され、『ウォーキング・デッド』ユニバースが続くことに喜びも起こった。
しかし、今夏開始の撮影を前に残念なお知らせが発表された。スピンオフに、メリッサが出演できなくなったという。原因は、撮影地がヨーロッパになったことだそう。米テレビ局のAMCは、米Insiderに以下のコメントを寄せた。
「メリッサ・マクブライドは、『ウォーキング・デッド』ユニバースのなかで最も興味深く、リアルで、人間味があり、人気を誇るキャラクターに命を吹き込んでくれました。しかし残念ながら、以前発表されていたダリル・ディクソンとキャロル・ペルティエがメインのスピンオフに彼女は参加できなくなりました。スピンオフは今夏にヨーロッパで撮影され、来年公開予定です。ヨーロッパに場所が移されたことは、今のメリッサにとって業務上不可能なことでした。ファンの方々がこのニュースによって落胆することは理解していますが、『ウォーキング・デッド』ユニバースは今後も成長を続け、興味深い方法で拡大していきます。そして近い将来にキャロルにふたたび会えることを心から願っています」
このスピンオフにキャロルが登場することは叶わなかったが、『ウォーキング・デッド』ユニバースでは現在、モーガンが活躍する『フィアー・ザ・ウォーキング・デッド』がシーズン8まで制作が決定しており、この他に2本のスピンオフが制作中。さらに、アンドリュー・リンカーン演じるリックが主人公となる映画版の制作も進められており、このどれかでキャロルがふたたび姿を見せる可能性は高そう。
ダリルが1人で進めるスピンオフはどんな内容に?
キャロルが登場しないとはいえ、スピンオフ作品自体の計画がとん挫したわけではない。ダリル1人になってしまったスピンオフは、どのようなストーリーになるのだろうか。多くのファンは、2021年に完結した『ウォーキング・デッド:ワールド・ビヨンド』の最終回がヒントになっていると予想している。
※以下、『ウォーキング・デッド:ワールド・ビヨンド』シーズン2最終回のネタバレが含まれます。
『ワールド・ビヨンド』の最終シーンは、最終回とは思えない含みを持たせた終わり方だった。そこでは、『ウォーキング・デッド』シーズン1の最終回である第6話に登場した、アメリカの疾病対策センターであるCDCのジェンナー博士による10年ほど前の映像が流され、ついにウォーカー発生の起源が人間によって生み出されたウイルスである可能性が示唆されたのだ。
そしてその発生源は、ヨーロッパのフランス。
ダリルがヨーロッパへ行くことになったのは、それが理由である可能性はある。とはいえ、彼はどうやってフランスへ向かう/向かったのだろうか。その旅路も描かれるだろうか。そしてキャロルがいなくなった今、彼は誰と行動をともにし、誰と出会うのか。
(フロントロウ編集部)