ハリー・スタイルズがセクシャリティを明言しない理由
5月20日にシンガーとしてのサードアルバム『ハリーズ・ハウス』のリリースを控えているシンガーで俳優のハリー・スタイルズ。プライベートでは現在、俳優で映画監督のオリヴィア・ワイルドと交際しており、オリヴィアがハリーのライブに足を運んだところが目撃されるなど、順調に愛を育んでいる。
これまで、シンガーのテイラー・スウィフトやモデルのカミーユ・ロウらとの交際があるハリーは、一貫して自身のセクシャリティについては公にしないという姿勢を取ってきたことで知られており、セクシャリティを明言したことはない。一方で、ファッションではジェンダーに囚われないアイテムを好んで着ていることで知られるハリーについては以前、彼がジェンダーレスなファッションのアイコンとして捉えられている状況をめぐり、ビリー・ポーターが苦言を呈したこともあった。
また、ハリーは自身のライブでレインボーフラッグを掲げることで知られているのだが、このことについてもクィア・ベイティング(※)ではないかと一部で批判されたことがあった。
※LGBTQ +の当事者ではない人がマーケティングのためだけにLGBTQ +を利用する商業戦略を批判する言葉。
そうした背景がある中、ハリーが今回、ニューアルバム『ハリーズ・ハウス』のプロモーションとして応じた米Better Homes and Gardensのインタビューで、人々が自身のセクシャリティを詮索しようとするのは「時代遅れ」だと断言した上で、セクシャリティについて明言しない理由について語った。
ハリーによれば、セクシャリティを公にはしていないものの、親しい人たちには話しているとして、「僕は友人たちに対してはすごくオープンに話していますよ」と明かした上で、「でも、これは僕自身のパーソナルな経験なので。これは僕のものなんです」と、自分のパーソナルなことを必ずしも公にする必要はないはずだとした。
続けて、ハリーは今後、社会が目指すべき姿についても語っており、「僕らが向かうべきところとしては、あらゆる人たちを受け入れて、よりオープンになるということです」とコメント。「要するに、(どんな人でも)関係ないということ。すべてのことにラベルを貼る必要がなくなるということです。自分がどの箱に入っているか、明確にする必要がなくなればと思います」と、カミングアウトするまでもなく、誰もがありのままで受け入れられるような社会になることを願っていると語った。(フロントロウ編集部)