プラスチックごみによる海洋汚染問題をアートで表現した展示「“名画になった”海 展」が、東京・北青山のITOCHU SDGs STUDIOで開催。(フロントロウ編集部)

ITOCHUSDGs STUDIOで開催される「“名画になった”海 展」

 伊藤忠商事株式会社が2021年4月に開設したITOCHU SDGs STUDIOは、生活者がSDGsを身近に感じ、実践できる場であるだけでなく、そこからSDGsの取り組みが世の中に広がっていくことを目指して誕生した施設。

画像1: ITOCHUSDGs STUDIOで開催される「“名画になった”海 展」

 そんなITOCHU SDGs STUDIOがごみゼロの日(5月30日)を機に、横浜八景島が主催する展示「“名画になった”海 展」を開催。

 「“名画になった”海 展」は、海洋の生態系に様々な影響を及ぼしている海洋プラスチックごみの問題をアートで啓蒙する展示。一人でも多くの人が海洋ごみ問題に向き合い、自分にできることを考えるきっかけをつくるために開催される。

 この展示は2つの企画で構成されており、第1部では、「プラスチックゴミの量が魚の量を超える」と言われている2050年の海を巨匠が描いたらどうなるか、というテーマのもと、AI技術を用いて再現した絵画を展示。

画像: 富嶽三十六景 神奈川沖浪裏 2050 葛飾北斎(1760-1849)×AI

富嶽三十六景 神奈川沖浪裏 2050 葛飾北斎(1760-1849)×AI

画像: サント=マリー=ド=ラ=メールの海景 2050 フィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890)×AI

サント=マリー=ド=ラ=メールの海景 2050 フィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890)×AI

 フィンセント・ファン・ゴッホ、ポール・ゴーギャン、喜多川歌麿、葛飾北斎、エドゥアール・リウー、馬遠(ばえん)の6名の巨匠の絵画の海を、2050年の姿にアップデートした作品が並ぶ。各アーティストの画風や絵のタッチをスタイルトランスファーというAI技術を用いて再現した本作品は、2019年に「仙台うみの杜水族館」で発表され、海外からも高い評価を得ている。

 「“名画になった”海 展」の第2部で展示されるのは、マイクロプラスチックが舞うスノードーム「MicroplasticGlobe(スノードームになった未来の海)」。マイクロプラスチックが漂う海の中と、そこで暮らす海の生きものを表現したスノードーム「Microplastic Globe」を5つ展示。

画像2: ITOCHUSDGs STUDIOで開催される「“名画になった”海 展」
画像3: ITOCHUSDGs STUDIOで開催される「“名画になった”海 展」

 ドームの中を舞うフレークは、実際に海から回収したプラスチックを使用しており、すでに海洋プラスチックゴミの影響が報告されている5つの生物(カクレクマノミ、ミズクラゲ、ザトウクジラ、アオウミガメ、マゼランペンギン)の意匠とともに鑑賞できる。また各種ドームの造形・制作は、スノードーム作家の石田 兵衛(いしだ ひょうえ)氏が担当した。

画像4: ITOCHUSDGs STUDIOで開催される「“名画になった”海 展」

「“名画になった”海 展」概要
主催:株式会社 横浜八景島
期間:2022年5月31日(火)~2022年7月18日(月・祝)11:00~18:00
※休館日:毎週月曜日、月曜日が休日の場合、翌営業日が休館
会場:ITOCHU SDGs STUDIO (東京都港区北青山2-3-1 Itochu Garden B1F)
料金:入館料無料

(フロントロウ編集部)

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