待望のデビューアルバム『アイ・ユース・トゥ・シンク・アイ・クッド・フライ』をリリースしたテイト・マクレーにインタビュー。(フロントロウ編集部)

テイト・マクレーがデビューアルバム『アイ・ユース・トゥ・シンク・アイ・クッド・フライ』をリリース

 現在18歳のシンガーソングライターのテイト・マクレーは、ソングライティングは「私にとってのすべて」だとフロントロウ編集部に話す。あらゆる感情を歌詞に書き留めるようにしているというテイトの魅力は、何と言っても、この世代の誰もが経験したことのある感情を、等身大の楽曲に落とし込めるところ。

画像: テイト・マクレーがデビューアルバム『アイ・ユース・トゥ・シンク・アイ・クッド・フライ』をリリース

 大人気ダンスオーディション番組『アメリカン・ダンスアイドル』で3位に入賞した経験を持つなど、幼い頃からダンサーとして活動していたテイトは、14歳だった頃にYouTubeにアップした歌唱動画が注目を集め、シンガーとしてデビュー。その後、2020年にリリースしたシングル「ユー・ブローク・ミー・ファースト」が現在まで全世界で14億回以上再生されるなど大ヒットとなり、一躍期待の新人アーティストのトップ集団に躍り出た。

 そんなテイトが5月27日にリリースした待望のデビューアルバムにつけられたタイトルは、日本語で「昔は空を飛べると思っていた」という意味になる『アイ・ユース・トゥ・シンク・アイ・クッド・フライ』。10代になれば、誰もが自分は“空を飛べない”という現実を突きつけられることになるが、現在18歳のテイトはこのアルバムで、そんな同世代たちの声を代弁してくれる。

 フロントロウ編集部では、テイトが『アイ・ユース・トゥ・シンク・アイ・クッド・フライ』をリリースする当日、リリースまであと数時間という直前のタイミングでテイトにインタビューすることができたので、ついにデビューアルバムをリリースすることについての心境や、それぞれの楽曲に込めた思い、いかにピラティスにハマっているかなどについて話を訊いた。

テイト・マクレーにインタビュー

画像: テイト・マクレーにインタビュー

あと数時間でデビューアルバム『アイ・ユース・トゥ・シンク・アイ・クッド・フライ』がリリースされますね!率直な心境を教えてください。

「緊張していますが、すごく楽しみです。クレイジーだなって思います。自分がまだアルバムを出していなかったことに違和感も感じてしまうのですが。ようやくまとまった作品を出すことができて、嬉しく思っています」

今日はどちらにいるのですか? 今はツアーの合間なんですよね。

「ツアーは最高でした! 実はパリから帰国して1日ニューヨークへ行ってから、(ロサンゼルスの)自宅に戻ってきたばかりなんです。ようやく家という感じで、帰ってきてからまだ1日しか経っていなくて。アルバムがもうすぐリリースされますけど、まだ時差ボケがあります(笑)。クレイジーですよね。あと1週間後にはUKに出発します」

ステージに立つとタティアナという別人格が出現するそうですが、タティアナはどんなキャラクターなのでしょう?

「そうそう(笑)。タティアナはステージに立つと出てきます。自分でもよく分からないのですが、私を増幅したバージョンのような存在だと思います。タティアナはものすごくやかましくて、世間のことは気にしていません(笑)」

「昔は空を飛べると思っていた」という、デビューアルバムのタイトル『アイ・ユース・トゥ・シンク・アイ・クッド・フライ』にはどのような思いが込められているのでしょうか?

「幼い頃には、どんなことだって可能だっていうことを思いながら人生を過ごしていますよね。大人になるにつれて、人生に対する考え方は変化していきます。自分がどんな経験をするか、どんな交際をするか、どんな人と出会ったかが自分自身を形成していく、ということをアルバムでは描いています」

先行シングル「シーズ・オール・アイ・ワナ・ビー」を初めて聴いた時には、あなたがこれまでリリースしてきた楽曲の中で最もアップテンポと言えるような楽曲になっていて、驚きました。このようなアプローチをとることにした背景を教えてください。

「驚かれるかもしれませんが、実は最初はバラードだったんです。正直に言うと、こういう方向性の曲になるとは思っていませんでした。プロデューサーに、『この曲にもう少しアップビートなエッジを加えて、ライブで映えるような曲にしていただくことはできますか?』ってメールを送ったのですが、そうしたらプロデューサーが数時間後に、めちゃくちゃ最高のポップパンク・ソングにして戻してくれたんです。私自身すごく満足していますし、元々の曲をさらに高めて、ギターに相応しいアレンジにしてくれたと思っています。ちょっぴりグランジの要素もありますしね」

「彼女みたいになりたい」と羨む気持ちを歌うこの曲のミュージックビデオでは、オーディションでライバルに嫉妬するダンサーが描かれていますが、これはダンサー時代のご自身の体験に基づいているのでしょうか?

「その通りです。ダンスの世界はものすごく過酷な環境になり得ると私は思っていて、例えばダンスのオーディションには神経がすり減りますし、プレッシャーもものすごくて、有害な環境になり得ると思っています。それから、このビデオではアイコニックなダンスの映画である『コーラスライン』にも言及したいと思っていました。同世代の多くの人たちはこの映画を知らないと思いますが、私はこの作品を蘇らせたいと思ったんです。なので、クールな作品になったと思っていますよ。このビデオでダンスできたことも嬉しく思っていますし、ダンスのオーディションを描くことができて良かったです」

画像: 「彼女みたいになりたい」と羨む気持ちを歌うこの曲のミュージックビデオでは、オーディションでライバルに嫉妬するダンサーが描かれていますが、これはダンサー時代のご自身の体験に基づいているのでしょうか?

「ワット・ウッド・ユー・ドゥ?」もアップテンポな1曲になっていて、恋人にNoを突きつけ、聴く人たちに前を向かせてくれるようなエネルギッシュな曲に仕上がっています。一方で、まだ相手への思いも捨てきれずにいるという歌詞が印象的ですが、この楽曲に込めた思いについて訊かせてください。

「この曲では、自分に対して酷い扱いをし、価値がないように思わせてくる相手に向けて、『もし私があなたの人生から出て行って、二度と戻って来なかったらどうする?』って問いかけるようなストーリーを描いています。個人的には、そういう相手への一番の復讐は、誰かを失うことの喪失感を思い知らせることだと思う時があるので。この曲はそういう曲になっています。『もし私がこの状況をひっくり返して、あなたの元を去っていったらどうする? どう思う?』っていう曲です」

この曲のミュージックビデオを撮影していた時には、たとえクランクアップが午前4時になってもその後で「ピラティスに行く」と言っていましたよね。このエピソードはあなたらしさを象徴していると言えますか?

「まさしく、私はそれくらいピラティスに取り憑かれていると思います(笑)。実はその週は7本のミュージックビデオを撮影していて、そのうちの2日間で『ワット・ウッド・ユー・ドゥ?』のビデオを撮影していたのですが、初日は午前4時までかかったんです。その後で私は午前8時からピラティスに行って、2日目となったその日の撮影も朝5時までかかりました。めちゃくちゃ疲れましたけど、また同じ状況になっても、きっとピラティスに行くでしょうね(笑)」

画像: この曲のミュージックビデオを撮影していた時には、たとえクランクアップが午前4時になってもその後で「ピラティスに行く」と言っていましたよね。このエピソードはあなたらしさを象徴していると言えますか?

一方で、「フィール・ライク・シット」はネガティブな気持ちが前に出た、アルバムのなかでも最も無防備なあなたが感じられる1曲になっています。普段このような感情を抱えた時には、どのように対処していますか?

「この曲は書くのが難しい1曲でした。言うまでもなく、当時は良い心境にあったとは言えなかったので。『ああ、今は本当に傷心している』って初めて感じていた時でした。(“最悪な気分”を意味する)タイトルや歌詞からも聴き取ってもらえると思いますけど、この曲は、『今は気分が沈んでる。あなたが台無しにしたんだよ』って真っ直ぐに伝えているような曲になっています。失恋をテーマにしていて、恋人と別れたり、関係が終わった後で、相手が前に進んでいくのを見ながら、それぞれが1人で人生を歩んで行く時の心境について歌っています」

交際など、ご自身の実体験を基にした楽曲を多く書かれていますが、あなたにとってソングライティングはどんな意味を持っていますか?

「私にとって、自分自身の感情を何かしらの形で表現して書き留めることは、自分自身を見失わないための手段になっています。楽曲を書いていないと、感情を込んでいるような気がしてしまって、一度書き出すことでスッキリするんです。ソングライティングは間違いなく私にとってのセラピーですね。もしも色々な状況について(曲を通じて)話す手段を持っていなかったら、きっと私はおかしくなってしまうと思います」

元恋人についての楽曲も多いですが、元恋人から楽曲について感想をもらったことはありますか?

「確かに、私が書く曲が誰についてのものか推測されますし、それは笑えることなんですけど、答えは『ノー』です! それぞれの曲が誰についてのものか、明かすつもりもないので(笑)」

アルバムの中でファンに聴いてもらうのを特に楽しみにしている曲はありますか?

「今、特に聴いてもらうのが楽しみなのは『ヘイト・マイセルフ』です! この曲はアルバムの中で最もパーソナルな曲の1つだと思いますし、この曲のブリッジはこれまで私が作ってきた曲の中でも特にお気に入りなんです。なので、聴いてもらうのが楽しみ!」

近いうちに日本でのライブが観られることを願っていますが、日本についてはどんな印象を持っていますか?

「私も早く日本へいきたい! 正直、日本については良い話しか聞いたことがないです。日本のカルチャーは大好きですし、日本に行ったことのある友だちはみんな夢中になったと言っていますし、小さいバーや小さいショップの話を聞きました。それから、日本の人たちはみんな着こなしが可愛いっていうことも。なので、すごく日本へ行きたい。コンサートをしに行って、自分の目で日本を見てみたいです」

最後に日本のファンへのメッセージをお願いします!

「近いうちに日本でショーができることを願っています。みんなのことが大好き。サポートしてくれて、私の曲を聴いてくれてありがとう。愛してる!」

<リリース情報>
テイト・マクレー
『アイ・ユース・トゥ・シンク・アイ・クッド・フライ』
配信中
ストリーミングやダウンロードはこちら:tatemcrae.lnk.to/DebutAL_iutticfFT

画像: 最後に日本のファンへのメッセージをお願いします!

(フロントロウ編集部)

This article is a sponsored article by
''.