『ザ・ボーイズ』シーズン3のひとつのシーンが、動物愛護団体であるPETAから称賛された。(フロントロウ編集部)

 ※この記事には、ドラマ『ザ・ボーイズ』シーズン3第3話のネタバレが含まれます。

『ザ・ボーイズ』タコのティモシーの存在がPETAから称賛

 アンチヒーローものとしてAmazonプライム・ビデオのオリジナル作品のなかで大ヒットを記録しているドラマ『ザ・ボーイズ』。そのグロさでも有名な本作のシーズン3が配信開始となり、現在までに4話までが公開されているが、第1話の始まりの時点でシーズン3が以前にも増してグロいことは明らかだった。

 そして、腐敗したヒーロー集団セブンのリーダーであるホームランダーの狂気も増しており、第3話ではディープに友達を生きたまま食べさせるというシーンが。ディープを嫌う視聴者は多いが、海の生き物たちと交流できる能力を持つディープに、友達であるタコのティモシーを生きたまま食べさせるシーンは、苦しく、気持ちが悪く、狂気に満ちたシーンだった。

 しかし意外にも、俳優の支援者も多いことで知られる動物愛護団体のPETAはこのシーンを称賛している。タコが生きたまま食べられるシーンをPETAが称賛した理由とは? 団体はこうコメントしている。

 「Amazon プライム・ビデオの最新話において、コンピューターで描かれたタコを使った、残忍さがなく、示唆に富んだシーンを作った(ディープ役の)チェイス・クロフォードと『ザ・ボーイズ』のクリエイターであるエリック・クリプキを、 “恐怖でなくテクノロジーを(Tech, Not Terror)”アワードで称えます」

 ドラマにおいてティモシーはCGで描かれており、本物のタコは使われていない。PETAは、「動物のぞっとする、酷い最期についてのインタビューで、ショーランナーのクリプキは、あの軟体動物は『生で食べられるという酷い運命を受けるべきでない』としています。その運命は実際に多くのタコや、数えきれないほどの無脊椎動物が直面しており、毎年食用として殺されています」としたうえで、ティモシーというタコのキャラクターの最期が、視聴者の心を痛めるようなものだったことと、CGで描かれたことを称賛。PETAの役員はこうコメントした。

 「『ザ・ボーイズ』の本物のヒーローは、動物が平和に生きられるようにリアルなCGIのタコを作り出した裏方の人々です。PETAは、このドラマがティモシーを食事やエンターテイメントとしてでなく、視聴者がすべてのタコを個人として見るための手助けをしたことを祝福します」

 『ザ・ボーイズ』がPETAから称賛されるとは、一見すると意外に思えるが、そこには団体なりの理由があった。

(フロントロウ編集部)

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