元夫ジョニー・デップとの名誉毀損裁判に敗訴したアンバー・ハードが、裁判後初のインタビューに応じ、胸の内を語った。(フロントロウ編集部)

アンバー・ハードが裁判後初のインタビューに応じる

 元夫ジョニー・デップとの名誉毀損で敗訴したアンバー・ハードが、米NBCのニュース番組『Dateline(原題)』で裁判後初のインタビューに応じた。

 2018年にイギリス(※)で行なわれたジョニーvs大衆紙The Sunの裁判では、The Sunがジョニーがアンバーに対して暴力的だったと報じたことは「実質的に見て事実に反していない」と判断されたが、先日アメリカ(※)で行なわれた裁判では、陪審員たちはアンバーが2018年に米Washington Postに寄稿した論説が名誉毀損にあたると判断し、アンバーに合計で1,500万ドル(約19.5億円)の賠償金をジョニーに支払うよう命じた。また、アンバーもジョニーへの反訴で200万ドル(約2.6億円)の賠償金を勝ち取った
※イギリスは裁判官が1人で審理・判決を行なう単独審で、アメリカは選ばれた国民が有罪かどうかを判断する陪審制。

画像: アンバー・ハードが裁判後初のインタビューに応じる

 番組は現地時間6月17日に放送される予定で、それに先駆けて、インタビューの一部がNBCの朝の情報番組『Today(原題)』のなかで流された。

 インタビュアーのサバンナ・ガスリー氏から、「陪審員はあなたが提出した証拠を見て、あなたの証言を聞いて、あなたを信じず、嘘をついていると判断しました」と言われたアンバーは、「彼ら(陪審員)にどうやって判断できたというのでしょう。むしろその結論に至らないわけがありません。彼らはそこに座り、3週間以上にわたって、有給従業員や、少なくとも私には誰だかもわからない人たちの冷酷な証言をノンストップで聞いていたのです」と言うと、続けて「彼ら(陪審員)を責めるつもりはありません。むしろ理解しています。彼(ジョニー)は愛されるキャラクターで、みんな彼のことを“知り合い”のように思っています。それに彼は素晴らしい俳優でもあります」と語った。

 それに対し、ガスリー氏が「陪審員の仕事は(相手が誰であろうと)目がくらむことなく、事実と証拠を見ることです」と念を押すと、アンバーは「もう一度言いますが、私がいかに信用できない人物で、私の口から出た言葉を信じるべきではないという証言を3週間半にわたって聞いたあと、どうやって(ちゃんとした)判断を下すことができるというのですか」と反論した。

 さらに、アンバーは「私は、自分の家で、結婚生活で、密室で起こったことについて、人々が私のことをどう思おうが、どんな判断を下そうが気にしません。私は、世間一般の人がこれらのことを知るべきだとは思っていません。だから、個人的に受け止めるようなこともありません」としたうえで、裁判の期間中にSNSに投稿された自身に対する誹謗中傷のコメントは“フェアじゃない”と主張。「たとえ私がこのような憎悪と暴言に値すると確信している人でも、私が嘘をついていると思っている人でも、私の目を見て、ソーシャルメディア上で公正な表現がなされていると言うことはできないでしょう。公平であったと言うことはできません」と述べた。

 アンバーはこう言っていたが、陪審員は裁判のあいだはソーシャルメディアを見ないよう指示されていたといい、実際、ジョニーとアンバーの裁判の陪審員を名乗る人物は「SNSは見ていない」とTikTokにアップした動画で証言している。また、ジョニーの弁護団は、SNSでアンバーに対するネガティブキャンペーンを繰り広げたというアンバー側の主張を否定している。

 ちなみに、アンバーがこのタイミングでインタビューを受けた理由について、彼女の代理人は「ジョニー・デップの弁護団は、評決が出たあと、数日間にわたってテレビ番組に出演し、数々のインタビューを行ない、デップ氏もソーシャルメディアを通じて同じことを行ないました。ハードさんは、先週、彼らが積極的に行なったことに応えようとしただけです。(インタビューで)自分の考えや感情を表現することで、彼女は証言台では許されなかった多くのことを実現しました」と、米Peopleにコメントしている。(フロントロウ編集部)

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