『トップガン マーヴェリック』肉体美が輝いたビーチフットボール
続編が1作目と同じくらい、もしくはそれ以上に面白いことは珍しい。しかしそのような功績を残したのが、トム・クルーズ主演の『トップガン マーヴェリック』。36年前から引き続き主演を務めたトムの演技力や存在感、そしてアイスマン役のヴァル・キルマーのカムバックなどは作品のクオリティを高めたポイントだが、次世代のパイロットたちの演技も、前作が持つ青春映画の雰囲気を引き継ぐうえで重要だっただろう。
そしてカムバックしたのは俳優だけでなく…、“あのビーチバレーボールのシーン”も!
『トップガン』のキャラクターたちがビーチバレーボールをする場面は名シーンの1つとして数えられており、続編ではビーチフットボールのシーンとして次世代のキャストによって再現されたほど。これによって、メインキャストたち全員がどれほど鍛え上げられた体をしているかが明らかになったが、とくに、ルースターを演じたマイルズ・テラーはオンライン上で大人気に。
TikTokといったアプリで、あのシーンのマイルズが大人気になるなか、ハングマン役のグレン・パウエルは、「あのシーンはマイルズのもの」だと言い、ペイバック役のジェイ・エリスは「あれはマイルズ・テラーの専門」とコメント。共演者すらもうならせたマイルズの魅力、そしてその人気を、本人はどう感じているのだろうか? 米ETでマイルズが反応した。
「僕はインスタグラムやTikTokといったものを持っていないんですが、妻はやっていて、彼女はスマホを見ながら大爆笑し始めるんですよね。そして(オンライン上で)何が起こっているのかを教えてくれます。でももちろん、素晴らしいことだと思います。それで劇場へ足を運ぶ人もいるでしょうし、僕のファンも増えてくれるかな?良いことですよね」
夫のビーチフットボールのシーンがインターネットで大人気になっているというのは、妻でモデルのケレイ・スペリーからしてみると爆笑してしまうことのよう。一方のマイルズは謙虚に喜んだ。そしてこれは彼の魅力が全開になったシーンだが、じつはきちんと考えて再現されたシーンでもある。
ジョセフ・コシンスキー監督が米Vultureに話したところによると、再現した理由は、続編にもビーチバレーボールのシーンがあるのかというのが「最多の質問だったから」だという。そのうえで、こんな制作プロセスを明かした。
「十分な人数にその質問をされた後、“オーケー。それを撮らなければいけないな”となりました。そして、どうやって?物語を進めるために、このシーンをどうやってストーリーに組み込む?“ヘイ。一時停止してケニー・ロギンスを流して汗をかこう”っていうわけにはいかない。ドッグファイト・フットボールという考え方は、(脚本家の)アーレン・クルーガーが考え出したものだったはずですが、オフェンスとディフェンスを同時に行なうものです。あのシーンは、映画の最後でコフィンコーナーで何が起こるかというヒントなんです。そしてその場に現れたサイクロンは、マーヴェリックの意図が理解できない。あれはただのキャラクターで、ストーリーなんです。そして『トップガン』の映画に欲していた欲望を満たしてくれる」
(フロントロウ編集部)
※『トップガン マーヴェリック』のビーチシーンについても、ビーチバレーボールと表記していましたが、正しくはビーチフットボールです。訂正してお詫び申し上げます。