元夫ジョニー・デップとの名誉毀損裁判に敗訴したアンバー・ハードが、裁判後初のインタビューでジョニーのことを今もなお「愛してる」と述べた。(フロントロウ編集部)

アンバー・ハードが元夫ジョニー・デップへの思いを語る

 元夫のジョニー・デップとの名誉毀損で敗訴したアンバー・ハードが、米NBCのニュース番組『Dateline(原題)』で裁判後初のインタビューに応じ、ジョニーのことを今もなお「愛してる」と発言した。

 2018年にイギリス(※)で行なわれたジョニーvs大衆紙The Sunの裁判では、The Sunがジョニーがアンバーに対して暴力的だったと報じたことは「実質的に見て事実に反していない」と判断されたが、先日アメリカ(※)で行なわれた裁判では、陪審員たちはアンバーが2018年に米Washington Postに寄稿した論説が名誉毀損にあたると判断し、アンバーに合計で1,500万ドル(約19.5億円)の賠償金をジョニーに支払うよう命じた。また、アンバーもジョニーへの反訴で200万ドル(約2.6億円)の賠償金を勝ち取った
※イギリスは裁判官が1人で審理・判決を行なう単独審で、アメリカは選ばれた国民が有罪かどうかを判断する陪審制。

画像: アンバー・ハードが元夫ジョニー・デップへの思いを語る

 インタビュアーのサバンナ・ガスリー氏からジョニーのことを今でも愛しているかと聞かれたアンバーは「もちろんです」と言うと、「私は彼を愛しています。彼のことを心の底から愛していました。そして、深く壊れた関係をなんとか修復しようと、できるかぎりのことをしました。しかし、(修復することは)私にはできませんでした。彼に対する嫌悪や悪意はまったくありません。簡単に理解できる人もいれば、理解できない人もいるでしょう。でも、もしあなたが誰かを愛したことがあるなら、それは簡単なことです」と続けた。

名誉毀損裁判のきっかけとなった論説を書いた理由を説明

 また、このインタビューでアンバーは、「自分の発言権を当然のことと思っていました。私がすることや私の言うこと、あるいは言い方、私の一歩一歩が、沈黙の機会を与えることになるのではないかという恐怖を感じています。名誉棄損の訴訟というのはそういうものです。それは、あなたの声を奪うということです」とも語った。

 さらに、先日評決が出た名誉毀損裁判のきっかけでもある論説について、「あの論説は、私とジョニーの関係についてのものではありませんでした。あの論説は、当時の大きな文化的な会話(※MeToo運動のこと)に私の声を貸すというものだったんです。彼のことをネタにしたり、名誉を傷つけたりしないことが大事だということは私もわかっていました」と説明。ガスリー氏から、ジョニーを“キャンセル”することが目的だったのではと問われると、「もちろん、そんなことはありません。絶対にありません。(論説は)彼についてのものではなかったんです」と否定した。

 Washington Postに掲載されたアンバーの論説をめぐっては、今回の裁判で、実際にはACLU(アメリカ自由人権協会)が代理で書いたもので、ジョニーの名誉を毀損したと判断された記事のタイトルはWashington Postの編集人が考案したものであることが明らかになっている。こういったケースでゴーストライターがいるのは珍しいことではないが、アンバー側も校正を行ない最終的に内容を了承したことや、結果的に記事はアンバーの名前で掲載されたことから、記事はアンバー自身のものということになる。ACLUのCOOは、ACLU側が書いた記事に対する修正段階で、アンバーはジョニーとの結婚生活にもっと触れたがっていたものの、アンバーの弁護士がジョニーに対する糾弾と取れる部分を抜くことを求めたと裁判で証言した。

画像: 名誉毀損裁判のきっかけとなった論説を書いた理由を説明

 ちなみに、離婚後、ジョニーがアンバーに「世界的な屈辱を与える」「キャリアを破滅させ、人生を奪う」といった内容のメールを送っていたことが今回の名誉毀損裁判で明らかになったが、ガスリー氏からそれは現実になったかと質問されたアンバーは、「彼は私に約束しました」と答えると、「私は良い被害者ではありません。わかっています。私は好感の持てる被害者ではありません。完ぺきな被害者でもありません。それでも私は証言をしたとき、陪審員に私を人間として見て、私に屈辱を与えると約束した彼(ジョニー)の言葉を聞いてくださいとお願いしました。(ジョニーは約束を果たしたと)私は感じています」と答えている。(フロントロウ編集部)

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