元カレを嫌いな理由を10個挙げていく最新シングル「10 Things I Hate About You~あなたが嫌いな10の理由~」が世界中でバイラルになっている、シンガーソングライターのリア・ケイトにインタビュー。(フロントロウ編集部)

「10 Things I Hate About You~あなたが嫌いな10の理由~」が世界中で話題沸騰中のリア・ケイト

 元カレの嫌いなところ10個を次々に挙げていく、その名も「10 Things I Hate About You~あなたが嫌いな10の理由~」と題されたリア・ケイトの最新シングルが、TikTokでバズったことをきっかけに人気に火がつき、ここ日本でもSpotifyのバイラルチャートにランクインするなど、世界中で話題になっている。

画像1: virginmusic.lnk.to
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 この曲は、ロサンゼルス出身のシンガーソングライターであるリア・ケイトが、なかなか吹っ切ることができなかった元カレを忘れるために書いた曲で、リアは元カレを「嫌いな10の理由」をカウントダウン形式で次のように投下していく。

10:わがまま
9:鈍感
8:デートした中で一番のバカ
7:威勢がいいのは服を脱ぐまで
6:下手すぎて6秒しかもたない
5:体に毒
4:信用できない
3:まだママにべったり
2:私の無駄な2年間
1:そんなあなたに惚れてしまったのが嫌になる

 今回、フロントロウ編集部では「10 Things I Hate About You~あなたが嫌いな10の理由~」が話題沸騰中のリアにインタビューを実施。当日は、ツアーで滞在中のホテルからリモートでインタビューに応じてくれたのだが、インタビューの直前まで部屋でお寿司を食べていたことをレーベルの担当者から教えてもらったので、お寿司の話題から取材をスタートさせてみた。

 お腹もいっぱいになって完全にリラックスモードだったリアに、ソングライティングで大切にしていることや、恋愛で重要視していることなどについて話を訊いたのだが、「10 Things I Hate About You~あなたが嫌いな10の理由~」のような、多くのファンが共感できる楽曲を書くことのできるソングライターとしてのリアの魅力を、その等身大で飾らない気さくなキャラクターが象徴していた。

リア・ケイトにインタビュー

さっきまでお寿司を食べていたそうですね!

「そうです! ベッドの上で10分間、“お寿司祭り”をしていました(笑)。ついつい欲張りすぎちゃって、ロール寿司を5つと、天ぷら、お味噌汁、チキンナゲットを食べたところです(笑)。食べ過ぎかもですけど、美味しかったです。これでインタビューの準備はバッチリ(笑)」

何よりです(笑)。それではまずは、シンガーとしての活動をスタートさせた経緯について教えてください。

「歌を歌い始めたのは3歳くらいの頃で、音楽はずっと大好きでした。生まれが音楽一家という感じだったので、生まれてからずっと音楽に囲まれていて。それくらい幼い頃から歌い始めていたんですけど、兄弟が音楽プロデューサーだったので、子供ながらにスタジオでよく遊んでいて、初めて一緒に曲を書いたのが13歳の時でした。本腰を入れて活動するようになったのはここ10年くらいですね。自分の楽曲がこんなにも聴かれているのはこの曲(「10 Things I Hate About You」)が初めてなので、本当に嬉しいです。物心ついた頃から待っていた瞬間がついに訪れたという感じです」

2020年にリリースした「Fuck Up The Friendship」がTikTokでバイラルになったことで、注目を集めました。この楽曲について教えていただけますか? 友達だと思っていた人とイイ感じになって、友情が壊れてしまうことについて歌っているこの楽曲は、実体験が基になっているのでしょうか?

「そうです。これは実話で、友達を好きになってしまったので、それを曲にしたんです。『友情なんてどうでもいいや(Fuck Up The Friendship)』っていう心境が、そのまま曲名になったっていう(笑)。すごく正直なストーリーだったので、その(友だちだった)彼にそれが自分についての曲だっていうことを知られたくなくて、この曲は彼には送らないつもりでした。でも、いざリリースするとなった時に、友だちなのに新曲のリリースを教えなかったら変かなって思ったので、『私の新曲をチェックしてね! 君のことじゃないよ!』とだけ伝えました(笑)。彼の前で披露もしたんですけど、一緒に過ごした夜のことを歌にしていたので、彼はそれが自分についてのことだって気づいてましたね。そういうわけで、これは実話なんです」

その彼のリアクションはどうだったのですか?

「すごく気に入ってくれましたよ! 自分のことを歌っているということで、彼のお気に入りの曲になりました。すごく喜んでくれましたね」

楽曲はすべて実体験に基づいているのでしょうか?

「いつだって実体験です。私の実際のストーリーで、すごくパーソナルなものです。私としては、楽曲のインスピレーションは絶対に真実から生まれないといけないと思っています。たとえ自分が世界最高のアイディアを思いついたとしても、自分自身が共感できなかったら、その曲を好きになれないと思うんです。よく、色んな人たちから様々な音源が送られてくるのですが、いつもオープンに聴くことはするものの、自分以外が書いた曲を採用したことは一度もなくて。自分が書いていなかったり、自分が経験していなかったりする曲には、なかなか共感できないんです。素晴らしい楽曲になる可能性はありますし、好きになれないわけではないですが、実体験から自分で書いた曲ほどは好きになれません」

ここからは、「10 Things I Hate About You」について訊かせてください。この曲はどのように生まれたのでしょう?

「別れたのが悲しすぎて、ずっと引きずっていた元カレを忘れなきゃっていうところから始まりました。なかなかその元カレを吹っ切れなくて、何年も引きずっていたんです。付き合っていた時の楽しい記憶しか思い出せなくて。なので、『さあリア、もう終わったんだから、彼のことを頭から消して前に進むよ』って自分に言い聞かせたんです。『もう素敵な記憶は十分思い出したんだから、次は悪い記憶を思い出して』って。それで、100個くらいのリストを書き出しました。『ウザい。信用できない。最悪』みたいな。そんなことをしているうちに、これは良い曲になるかもしれないって思って、最終的に10個に絞って完成したのが『10 Things I Hate About You』です」

10個の理由の中で、最も許せない理由を強いて1つ挙げるとしたら、何を挙げますか?

「おそらく、『デートした中で一番のバカ』ですかね。一度、私の両親も連れてその彼とディナーをしたことがあるのですが、その後で父から『リア、やめておきなさい』って言われて。『オーケー。確かに言う通りかも』って私も思ったことがありました(笑)。なので、『デートした中で一番のバカ』ですね(笑)」

反対に、恋人に最低限求めることを挙げるとしたら?

「“面白い”、“ユーモアのセンスがある”、“優しい心の持ち主”ですね。優しい心はお金で買えませんから、私にとってはそれが一番大事です。私のことを気にかけてくれて、優しくて、正直な人がいいです」

ご自身の楽曲でもいいですし、他のアーティストの曲でもいいので、自分をエンパワーしてくれる歴代最高の失恋ソングを3曲挙げるとしたら、何になるでしょう?

「自分が書いたお気に入りの失恋アンセムたちを挙げたいです。私は自分のためと、世の中のために書いているので。まず、『F U Anthem』は究極の失恋アンセムで、気分を晴らしてくれます。それから、もちろん『10 Things I Hate About You』も挙げたいです。私のお気に入りの3曲目は何かな? とりあえず、お気に入りのトップ2はその2曲ということで!」

あなたの曲はどれもパーソナルな内容になっていますが、現在ツアーを行なっているなかで、パフォーマンスしていて最もエモーショナルになってしまうのはどの曲ですか?

「間違いなく『10 Things I Hate About You』ですね。私の人生を変えてくれた1曲ですから。あらゆる形で私の人生を変えてくれました。あの曲を聴くと幸せな気持ちになるんです。それ以前にもいつくか小さなヒットというのはあったのですが、グローバルなラジオ・ヒットになったのはこの曲が初めてでしたし、信じられないくらいです。エモーショナルになりますし、すごく誇りに思っています。こういう瞬間のためにずっと取り組んできたようなものなので、今後もずっと(パフォーマンスする時には)これ以上ないくらいの感情が込み上げてくると思います」

画像1: リア・ケイトにインタビュー

「10 Things I Hate About You」もそうですし、あなたの曲を聴いているとポップパンクのバイブスを感じることが多いですが、最近のポップパンクのリバイバルについてはどう見ていますか?

「最高です! 私はこのジャンルの音楽を聴いて育ったので、こうしてまた復活していることを嬉しく思っています。これからもこういう曲はどんどん出てくるのではないでしょうか。私が思うに、パンデミック中にやることがなくなって、みんな改めてギターの弾き方を勉強したんじゃないかなって(笑)。今ではあらゆる曲にギターが使われていますよね。私は子どもの頃からこういう音楽を聴いていたので本当に嬉しいですし、最高の音楽ジャンルだと思います」

所属しているマネージメント事務所であるMDDNは、ロックバンド、グッド・シャーロットのメンバーであるジョエル&ベンジー・マッデン兄弟が共同設立者ですが、2人との印象に残っている思い出はありますか? また、彼らからもらった最高のアドバイスは何でしょう?

「彼らはありのままという感じですし、正直で、アーティストたちのことを一番に考えてくれます。彼らはものすごく誠実な人たちなので、一緒に仕事ができていることを嬉しく思っています。彼らから、『自分らしくありなさい。他の人に耳を傾けなくていいから、君の直感を信じるんだよ』って言ってもらえたことは、私にとってすごく重要でした。私はいつだってそういう風にビジネスに取り組んできたので(笑)。自分にとって良いと思えることだけに取り組んで、他の人たちのアドバイスにはそこまで耳を傾けずに、自分が納得できることだけをやってきました。彼らは私がそうやってできるように励ましてくれますし、そのことには心から感謝しています」

画像: リア・ケイトが所属するマネージメント事務所MDDNの共同設立社であるグッド・シャーロットのジョエル(左)とベンジー(右)の双子のマッデン兄弟。

リア・ケイトが所属するマネージメント事務所MDDNの共同設立社であるグッド・シャーロットのジョエル(左)とベンジー(右)の双子のマッデン兄弟。

幼少期にはアヴリル・ラヴィーンやノー・ダウトといったアーティストを聴いていたそうですが、アヴリルや(ノー・ダウトのフロントウーマンである)グウェン・ステファニーの魅力はどんなところでしょう?

「そもそも音楽がアイコニックですし、彼女たちのスタイルも、アティテュードも、何もかもがアイコニックです。まあでも、究極的には彼女たちの音楽ですね。楽曲はものすごく力強いですし、最高です。だからこそ、彼女たちはブレイクしたと思いますし。なので究極的には音楽ですね」

画像: ©️Leah Kate/Instagram
©️Leah Kate/Instagram

インタビューを行なった数日後、アヴリル・ラヴィーンと対面を果たしたリア。

誰とでもコラボできるとしたら、誰とコラボするのが夢ですか?

「グウェン・ステファニーだと思います。もしできたらクールですね」

画像: グウェン・ステファニー

グウェン・ステファニー

ファッション・アイコンのような存在はいますか?

「グウェンのスタイルが大好きです。私にとっての大きなインスピレーション源ですね。それから、ヘイリー・ビーバーのファッションも大好き。彼女のストリート・スタイルはすごくクールだと思います」

画像: ヘイリー・ビーバー

ヘイリー・ビーバー

ちなみに、普段メイクをする時にはどんなところからインスピレーションを得ていますか?

「メイクに関してはインターネットですね。インスタグラムでメイクアップ・アーティストたちのページをチェックして、彼女たちの仕事を見ています。それから、スマホのフォルダにキュートなルックブックみたいなものを作ってそこに(写真などを)保存して、それを定期的に見ています。ただ、いつもメイクはその日の服装に合わせてしているので、常に変わります」

デビューアルバムをリリースする予定はありますか?

「イエス! 今はたくさんのプランが進行中です。今年の後半に出すEPに取り組んでいるところで、新曲作りに励んでいます。もし『10 Things I Hate About You』を気に入ってもらえているなら、きっと新曲も好きになってもらえると思います。『10 Things I Hate About You』のように楽しい曲になっていて、あの曲と世界観を共有しているという感じなので。そういうわけで、たくさんのリリースが控えているので、準備しておいてください!」

6月24日にはニューシングル「Twinkle Twinkle Little Bitch」がリリース

ところで、以前、「#SelfiesForLeah(“リアのためのセルフィー”という意味)」というハッシュタグがツイッターで話題になっていましたが、この時のことについて振り返っていただけますか?

「オーマイガー(笑)。ある日、友達からディナーに誘われなかった悲しさをツイートしたんです。友達が何人か集まっていたのに、私を招待するのを忘れられちゃったみたいで。仲間外れにされた気分になってしまったので、『仲間外れの気分。最悪。こういう時って世界最悪の気分じゃない?』みたいなことをツイートしたら、みんなが“#SelfiesForLeah”をつけてセルフィーをツイートしてくれて、それがトレンドにまでなったっていう(笑)。“#SelfiesForLeah”が何千ツイートも投稿されて、おかげで元気になりました。あれはすごく優しいなって思いましたね。あ、そうだ! 『#SelfiesForLeahのこと覚えてる?』ってツイートしてみようかな。ツイートしてもいいですか? ツイートしちゃいますね! はい、ツイートしました(笑)」

画像2: リア・ケイトにインタビュー

インタビュー中にその場でツイートしたリア。この投稿にはファンから多くのリアクションがあり、中にはリプライでセルフィーを送ったファンも。

日本についても訊きたいのですが、日本へは来たことがあるそうですね!

「あります! 一度、週末だけ日本へ行ったことがあって、素晴らしかったです。日本で食べたお寿司は人生で一番美味しかった(笑)」

日本についてはどのような印象をお持ちですか?

「とても美しかったですし、クールな国だと思いました。カルチャーも最高ですし、食べ物も素晴らしいと思います。ただただ、最高でした。あまり長くは滞在しなくて、日本にいたボーイフレンドに会いに行くために48時間だけ滞在したという感じなんですけど、ビックリするくらい素敵でした。日本では美しい庭園に行ったんです。また早く日本へ行きたいです!」

日本のファンにメッセージをお願いします!

「日本の皆さん、私の音楽を聴いてくれてありがとう! 早くみんなに会いに行きたいですし、日本でライブをしてみんなと交流できる日を楽しみにしています。たくさんのサポートをありがとう。本当に嬉しいです!」

<リリース情報>

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リア・ケイト
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