活動休止中のワン・ダイレクションのメンバーで、5月に待望のニューアルバム『Harry's House(ハリーズ・ハウス)』をリリースしたハリー・スタイルズが、自身のコンサートでファンがカミングアウトするのを手助けした。(フロントロウ編集部)

ハリー・スタイルズがファンの希望でカミングアウトをお手伝い

 AppleのAirPodsのCMソング「Music For a Sushi Restaurant(ミュージック・フォー・スシ・レストラン)」が話題のシンガー、ハリー・スタイルズが、つい先日、英ロンドンのウェンブリー・スタジアムで開催した自身のコンサートで「カミングアウトしたい」というファンのためにひと肌脱いだ。

 客席にいるファンのひとりが、「カミングアウトを手伝って」と書かれたプラカードを掲げていることに気づいたハリーは、ファンからそのプラカードを受け取ってステージの中央に戻ると、「ここにいる人たちの力を借りてカミングアウトしたいんだね」と言いながらプラカードをプライド・フラッグに持ちかえて、こう叫んだ。

 「このフラッグが僕の頭の高さを超えたら、君は正式にカミングアウトしたということになる!そういうことでいいよね。これ(フラッグ)が僕の頭の上を通ったら、君は正式にゲイだ」

 ハリーが観客と先ほどのやりとりを行なっているあいだ、ステージ上のスクリーンにはプラカードの持ち主と思われるファンの姿が映し出されていた。ハリーはドラムロールの音とともに、プライド・フラッグを持ってステージを往復し、時折、「ノー。まだストレートだ」とジョークを挟みながら、最後にフラッグを頭上に掲げた。そして、会場から大歓声が上がるなか、ハリーは「おめでとう。君は自由だ」と伝え、“カミングアウトを手伝ってほしい”というファンの願いを叶えた。

画像: ハリー・スタイルズがファンの希望でカミングアウトをお手伝い

 ちなみに、ハリーがファンのカミングアウトを手助けしたのは今回が初めてではない。フロントロウでお伝えしたが、昨年11月にも“母親に同性愛者であることをカミングアウトしたい”というファンのために、代わりに伝えるという方法で後押しした。(フロントロウ編集部)

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