ディズニーランドを含めディズニーに関するすべてのものをこよなく愛する“ディズニーアダルト”をめぐる論争に、元イマジニアが一石を投じた。(フロントロウ編集部)

元イマジニアがディズニーアダルト論争に私見

 見出しにある“ディズニーアダルト”とは、ディズニーのテーマパーク、映画、キャラクター、テレビ番組、グッズなど、ディズニーに関するあらゆるものが大好きな大人を意味する。誰が何を好きになろうとその人の勝手だが、海外ではディズニーアダルトは批判の対象にされることも多く、最近では、グーフィーとのミート&グリートで、グーフィーとハグをしたあと感極まって泣き崩れてしまった女性に一部の人たちからネガティブな意見が噴出した。

画像: 元イマジニアがディズニーアダルト論争に私見

 そんななか、元イマジニアのジョー・ロード氏がディズニーアダルトをめぐる論争に見解を述べた。
※世界のディズニー・テーマパークの設計・開発や、アトラクションの企画・クオリティー管理などを担当するウォルト・ディズニー・イマジニアリングで働く人たちのこと。

 昨年、イマジニアを引退したロード氏は、フロリダ州にあるウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートのテーマパークのひとつ「ディズニー・アニマルキングダム」や、その中にある映画『アバター』の世界観を再現したエリア「パンドラ:ザ・ワールド・オブ・アバター」、カリフォルニア州のディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー内に2017年にオープンしたマーベル映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』をテーマにした「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:ミッション・ブレイクアウト!」などを手がけた、いわばレジェンド。日本の東京ディズニーシーにあるアトラクション「タワー・オブ・テラー」に登場する“ハリソン・ハイタワー三世”のモデルとしても知られ、表舞台に出る機会も多かったことから、ディズニーファンからの人気も高かった。

 先日、たまたま、“ディズニー・パークは子ども向けにデザインされている”と主張する記事を目にしたロード氏は、自身のツイッターでこう反論。

 「この記事の冒頭で、『(ディズニーランドなどの)パークは子供のために設計されている』という主張があります。そして、記事の大部分は、なぜ大人がそのようなものに惹かれるのかを分析しています。しかし、パークは昔も今も子供のためだけに設計されているわけではありません。はっきり言ってみんなのために設計されています。ということは…?」

 ロード氏の主張は正しい。実際、ディズニーランドの生みの親であるウォルト・ディズニー氏は、ディズニー・パークをあらゆる年齢層の人たちに楽しんでもらうことを意図していた。そして、米Inside the Magicによると、ディズニー氏はかつてこのように語っている。

 「この幸せな場所に来るすべての人へ。ようこそ。ディズニーランドはあなたの“ランド(世界)”です。ここでは、年齢を重ねた人々が過去の思い出を懐かしみ、若者は未来への挑戦と約束を味わうことができます。アメリカを作り上げた理想、夢、そして厳然たる事実に捧ぐディズニーランドが、世界中の人々に喜びと感動を与える源となることを願っています」

(フロントロウ編集部)

This article is a sponsored article by
''.