『ソー：ラブ＆サンダー』のヤギの叫び声はどこから？
大ヒット中のMCU映画『ソー：ラブ＆サンダー』は、ナタリー・ポートマン演じるジェーンやクリスチャン・ベール演じるゴア、ソー役のクリス・ヘムズワースの実の娘が演じるゴアの娘ラブなど、ストーリーだけでなく登場人物たちそのものにも注目が集まる作品。
そして本作をすでに鑑賞したファンからは、あるキャラクターの名前がひっきりなしにあがっている。それは、“ヤギ”！
白ヤギのトゥース・グラインダーと黒ヤギのトゥース・ナッシャーは、“うるさすぎる、でもクセになる！”と話題沸騰中。というのも、2匹は悲鳴に近い叫び声をあげまくるから。
しかし、じつは当初は2匹が叫ぶ予定はなかったそう。監督のタイカ・ワイティティが米Insiderに話したところによると、「ヤギたちは叫ぶ予定ではなかったんです。ヤギはコミックスにいるので、（映画にも）登場するのは決まっていました。しかし2匹の声がどのようなものなのかは分からなかった」とのことで、なんと2匹の中毒性の高い叫び声は撮影時点では聞かれていなかった。
しかし、ポストプロダクション中に制作陣が見つけたのが…、シンガーのテイラー・スウィフトによる「I Knew You Were Trouble（アイ・ニュー・ユー・ワー・トラブル）」を使ったミーム動画！ この動画のなかではテイラーが叫び歌う途中で、ヤギの叫び声が挟まれており、インターネット上でおもしろ動画として人気なのだ。
監督は、「その存在すら知らなかったんですが、叫ぶヤギについて耳にして、それは面白いと思いました」と話し、制作過程を明かした。
「CGのヤギたちを作っていた業者の1つが、ファンがヤギの叫び声を使って作ったテイラー・スウィフトの『I Knew You Were Trouble』を（映像に）足して、それが本当におもしろいと思ったんです。CGの生き物がどうやって登場するかのシーンだったのですが、映画本編などに使われる予定でなかった。それはただのアップデートだったのです。しかしあの叫び声は本気で最高だった」
遊び心から生まれたというのが、なんともワイティティ監督作品らしい。ちなみに、ヤギの声はワイティティ監督だと予想しているファンが多いが、「多くの人は叫んでいるのは私だと思っているんですが、違います」とのこと。
（フロントロウ編集部）
