『ウォーキング・デッド』でゾンビが発生した原因が明かされないのはなぜ? 原作者ロバート・カークマンの意見とは?(フロントロウ編集部)

『TWD』最大の謎

 2010年から10年以上にわたって続く大ヒットドラマ『ウォーキング・デッド』は、ロバート・カークマンによる同名コミックスが原作。コミックスは2019年に突然完結するという展開を見せた。そしてドラマと同様、原作でも、世界にゾンビが発生することになった原因は明らかにされていない。

 ロバート自身は過去に、ゾンビの原因は「宇宙からの胞子」だとツイートしたことがあったが、これはファンとの雑談のなかで出たもの。また、ゾンビ映画の金字塔的作品である1968年公開の映画『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』が、金星からの放射線がゾンビ誕生の原因だと匂わせているため、それを意識した発言である可能性も高い。

 ロバートはその後ツイートを削除しているため、本気だったのではないかと予想するファンもいるが、スピンオフドラマ『ウォーキング・デッド:ワールド・ビヨンド』の第7話で彼の発言がネタにされているため、公式設定になる可能性は低いと言える。

 『ウォーキング・デッド』はゾンビドラマと言われることもあるが、生き残った人間たちのドラマが魅力の本作では、ゾンビの起源は深堀りされる必要はないと考えるファンもいる。そしてロバートもその考えで、『The Walking Dead Deluxe #41』でこうコメントした。

画像: 『TWD』最大の謎

 「ゾンビのアウトブレイクの原因について本当に興味がなかったんです。僕の意見はよく知られていますが、短く言えば…、詳細な説明は物事をサイファイという領域の中に入れ込みすぎてしまう。解決されないままにしておくほうが良いと思います。それなら、物語は地に足のついた状態であり続けます。とはいえ…、数えきれないほどのファンが僕にその点を深堀りしてほしがっていたので、僕も興味深いと感じられた方法でファンに応えようと思ったことはあります」

 本作はサイファイではなく、ヒューマンドラマというほうが合っているだろうし、ロバートが“地に足のついた状態”を好むのであれば、その判断は正しかっただろう。とはいえ、『ウォーキング・デッド:ワールド・ビヨンド』の最終回で、フランスがゾンビの発生地であることがほのめかされており、ノーマン・リーダス演じるダリルのスピンオフドラマはヨーロッパで撮影されていることから、ドラマでは起源が設定される可能性も出てきている。

(フロントロウ編集部)

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