アメリカで次々と新店舗をオープンしている、日本発の100円均一ショップ「ダイソー」。アメリカでは商品の値段はいくら?(フロントロウ編集部)

1ドルショップではないが、それでも低価として大人気

 2022年2月にブルックリン、7月にNY州マンハッタンとワシントン州ケントに新店舗をオープンし、夏にはラスベガスに新店舗のオープンを予定しているダイソー。

画像: 1ドルショップではないが、それでも低価として大人気

 ドルを使うアメリカでは、ダイソーのような100円均一ショップは1ドル均一という意味で“dollar store(ドラー・ストア)”と呼ばれており、ダイソーも米オンラインストアで自社を“Japanese dollar store(日本のドラー・ストア)”と呼んでいる。

 しかし実は、アメリカのダイソーは1ドル均一ではない。日本で100円の商品はアメリカのダイソーでは1.75ドルなのだ。以前は1.5ドルだったが、「生産・輸送コストの増加により、ダイソーの価格は2022年3月23日より1個あたり0.25セント値上げされる」と米公式サイトで発表されて、現在は1.75ドルになっている。日本で売られている商品をそのまま買えるためこの値段は妥当なのかもしれないが、きっかり100円の表示に慣れた者からすると不思議な感じ。とはいえ、アメリカでのダイソーの人気はすごい。

 7月のマンハッタン店とケント店のオープン日には、開店前から長蛇の列が。なかにはキャンピングチェア持参の人もいた。急激な物価上昇に悩まされているアメリカでは、ダイソーのように価格が安く固定されている店舗への注目が上がっているが、そもそもダイソーで売られている商品が良いという点も人気の理由のよう。

 アメリカにも“ドラーストア”は以前から存在しているが、日本のデザインや知恵が活かされた商品が買えるダイソーは別次元のドラーストアとして捉えられており、米経済誌Forbesも2022年2月の記事で、「パッケージやデザイン費を惜しんだことが見てわかるアメリカの伝統的なドラーショップと違い、クラシックな日本のデザイン美学を持っています」と評価した。

 向こう10年、アメリカ国内で年間15店舗以上のオープンを目指しているというダイソー。今後もアメリカでの快進撃が続いていく予感。(フロントロウ編集部)

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