H.E.R.がベル役に抜擢
ディズニーのアニメ映画『美女と野獣』は1991年に公開され、2021年に公開から30周年の節目の年を迎えたことで、先日、米放送局のABCがアニメと実写をハイブリッドさせた2時間のスペシャル生番組『Beauty and the Beast: A 30th Celebration』を制作すると発表。
米ABCが制作する『Beauty and the Beast: A 30th Celebration』は、映画『イン・ザ・ハイツ』や『クレイジー・リッチ!』などを手掛けるジョン・M・チュウが監督を務めることが決まっていたが、今回主人公のベル役を演じる俳優が決定した。
2017年に公開された実写版『美女と野獣』では、エマ・ワトソンが演じたベル。今回の実写版では、アカデミー賞やグラミー賞を受賞しているシンガーのH.E.R.がベルを演じる。
フィリピン系の母親とアフリカ系の父親を持っているH.E.R.。ディズニーがアフロフィリピーナの俳優をベルに起用するのは初めてのこと。
H.E.R.は「美女と野獣の伝説の一部になれるなんて、信じられません。世界は黒人とフィリピン人のベルを見ることができるのです!そして、2人の素晴らしい監督、ヘイミッシュ・ハミルトンと、私の大好きなジョン・M・チュウと一緒に仕事ができるのです。現実のことではないようで、これ以上ないくらい感謝しています」と声明を出した。
また、チュウ監督も「彼女は並外れた才能とステージでの存在感で私たちのベルを完璧に体現しており、観客がこの番組で彼女を見られることがとても嬉しいです」とH.E.R.を絶賛。
H.E.R.がベルを演じる『Beauty and the Beast: A 30th Celebration』は、米ABCで12月15日に放送され、翌日から米ディズニープラスで配信されることが決定。日本のディズニープラスでも同時配信されるのかは今後の発表が待たれる。(フロントロウ編集部)