『プレデター:ザ・プレイ』でダン・トラクテンバーグ監督がこだわったこととは?(フロントロウ編集部)

『プレデター』最新作は1700年代が舞台

 映画『プレデター』シリーズの最新作である『プレデター:ザ・プレイ』がディズニープラスで配信開始となり、ファンから高い評価を得ている。アメリカではHuluで配信されている本作は最初の3日間で視聴された総時間がこれまでのどの作品よりも長く、Huluのプレミア史上最も成功した作品に。

 1987年の『プレデター』にマック・エリオット役で出演したビル・デュークは、主演のアンバー・ミッドサンダーを称賛するなど、ストーリーや映像、出演俳優の演技が評価に繋がった。そんな本作を手掛けたのは、映画『10 クローバーフィールド・レーン』やドラマ『ザ・ボーイズ』のダン・トラクテンバーグ監督。

 シリーズ作品の制作では、どの要素を引き継ぎ、どう新しさを作り出すかというのも重要になってくるが、監督は大きな点で新しい道を探ったという。それは、プレデターのデザイン! 英Digital Spyで明かした。

 「この作品では、この作品のバージョンのプレデターを作りたかったんです。動きからシルエット、デザインまで、より野性的で、どう猛で、動物的に。他のシリーズ作品で注目したのはそこで、前のシリーズで少しジグザグにされたところを、ジグザグしようと」

 プレデターは高度に進化したエイリアンであるため、これまでのシリーズでも科学的、未来的な雰囲気が漂うことは多かった。しかし本作の舞台は1700年代で、プレデターと戦うのはアメリカインディアンであるコマンチ族の戦士。この設定だけでも、これまでに見たことのない戦いに胸が躍る。そして、そのなかで存在感を放ったプレデターのデザインは見事。

 しかし監督は、「私がやりたかったのは、一方では(プレデターの)スーツを大切にすることでした。あの生き物のデザインが好きでしたし、動きやすいものですから。しかし同時に、中で男性がコントロールしている動きやすいように作られたスーツの制限によって、自分達が制限されるようなことはないように挑戦しました」と話し、前作への敬意も大切にしたと明かした。

 本作でプレデターの“中の人”となったのは、元バスケットボール選手であるデイン・ディリエグロ。ここ最近は人間以外の生き物の中の人として演技をすることが増えており、ドラマ『ウォーキング・デッド』のゾンビであるウォーカーや、『Sweet Home -俺と世界の絶望-』のモンスターを演じた。また、『ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー Vol. 3』にも出演するという。

 身体的能力が高いデインだからこそ、プレデターのスーツを着ても動ける。そんな信頼は、制作スタッフ達の自由な発想を支えることにもなっただろうか。

画像: デイン・ディリエグロ

デイン・ディリエグロ

(フロントロウ編集部)

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