アマンダ・サイフリッド、ヌード撮影に後悔
映画『マンマ・ミーア!』や『ジュリエットからの手紙』などへの出演で知られるアマンダ・サイフリッドは、現在36歳に。最近では業界のなかで敬意を払われるようになってきており、その理由はこれまでの経歴ではなく、「私は36歳で、自分が何者なのかを知っているから」だと米Porterのインタビューで話す。
しかしアマンダは、ハリウッドにおける女性への性暴力や差別に多くの女性たちが一斉に声をあげたMeToo運動によって業界が改善に向かう前から、比較的無事に過ごせていたそう。しかしそれでも、過去を振り返ると思い出される過酷な経験はあるようで、こんなことを明かした。
「19歳で、下着を身につけずに歩き回る…って、冗談ですよね?なんで私はそれで良いとしたのか?なぜだか分かります。私は19歳で、誰の気分も害したくなくて、仕事をキープしたかったから。それが理由です」
何らかの撮影で、19歳でヌードを経験したアマンダ。ヌードの撮影は何歳であっても簡単なものではない。そして現在は、セックスシーンやヌードシーンでは、俳優を守るためにインティマシー・コーディネーターが俳優の意向を聞いたり、撮影環境を整えたりすることが増えているが、当時はコーディネーターもいなかったと予想される。また、その経験があっても、MeToo運動以前も自分は無事に過ごしていたと彼女が話すことは、業界の闇を感じさせる。
アマンダは過去にも、映画『ミーン・ガールズ』で演じた役どころが、胸を使って天気を予測する能力があるキャラクターだったことから、プライベートでも男性から今後の天気を教えてほしいなどといった不快な声をかけられることがあり、「いつも気持ち悪いと思っていました。当時、私は18歳くらいでした。ただただ気持ち悪かったです」と明かしている。
社会的に“嫌だ”と言えない雰囲気が作り出されている時に、自分の意思を守ることは難しい。アマンダのように、自分が若かったことで声をあげられなかった経験を経て、大人になって次世代のために声をあげる人は多い。アマンダはこれまでにも、女性に美しさが求められることや、子どもたちの人権のために声をあげてきている。
(フロントロウ編集部)