女性の悩みの味方「エッセンシャルオイル」
生理痛やPMS、更年期による不調で辛いとき、じつは頼りになるのがエッセンシャルオイル（精油）。エッセンシャルオイルが女性の身体の悩みをケアできることはこれまで多くの研究でも証明されていて、リラックス効果だけでなく、痛みの鎮静やホルモンバランスの調整といった作用によって悩みを和らげてくれるものも。
もちろんエッセンシャルオイルによるアプローチは薬などにくらべると穏やかではあるものの、癒されながらケアしたいときやできるだけ薬を飲みたくないときなど、さまざまなシチュエーションで役に立ってくれる。
どんなエッセンシャルオイルが女性の身体の悩みに合うのか、オススメの使い方とともにご紹介。
生理痛が辛いときには、ローズやイランイラン
生理が訪れると起こる生理痛を和らげてくれるエッセンシャルオイルが、ローズやイランイラン。
ローズには女性ホルモンのバランスを整える働きや、炎症を抑えて痛みを和らげる働きがある。イギリスの保健省に所属する科学者のダミアン・ロドリゲス氏は、ホホバオイルやココナッツオイルなどのキャリアオイルとブレンドし、下腹部を優しくマッサージする使い方を米Byrdieでオススメした。
生理痛だけでなく、イライラや気分の浮き沈みも気になるという人には、イランイランのエッセンシャルオイルがぴったり。イランイランのエッセンシャルオイルは脳と中枢神経系を落ち着かせ、生理やストレスによる不安を緩和してくれるため、穏やかに過ごすことができる。キャリアオイルで薄めて肌に塗り、そのままシャワーを浴びるとよりリラックスできるそう。
PMSの悩みには、クラリセージやラベンダー
月経前症候群とも呼ばれるPMSが辛いときもエッセンシャルオイルの出番。専門家いわくとくにPMSの悩みに効果的だというのが、クラリセージやラベンダー。
ハーブの一種であるクラリセージは、ホルモンのバランスを整える働きがあり、PMSの症状を緩和。温かいお風呂に垂らすか、キャリアオイルと混ぜて薄めてから下腹部をマッサージするといいそう。
もう一方のラベンダーは、気分を落ち着けてリラックスさせ、心と身体のストレスを軽減する作用がある。PMSによってイライラしたり、情緒が不安定になったりする人は、ラベンダーのエッセンシャルオイルを選んでみて。使う時には、バスタブに入れたりマッサージに使ったりといった方法のほか、寝室のディフューザーに入れるのもオススメだという。
更年期の悩みには、ゼラニウムやシトラス
更年期の不調は女性だけでなく男性にも起こるものだけれど、とくに女性の更年期の悩みを緩和してくれるのがゼラニウムやシトラスのエッセンシャルオイル。
ゼラニウムには、女性ホルモンのバランスや自律神経を調整する作用があり、更年期の強い味方だと言われている。婦人科に関する研究者であり、セラピストの資格も持つデブラ・ローズ・ウィルソン博士は、「布にゼラニウムのエッセンシャルオイルを数滴垂らし、その香りを感じながら深呼吸をしてみてください」と米Healthlineでアドバイス。また、キャリアオイルで希釈してバスタブのお湯に入れるのもオススメだと明かした。
シトラスのエッセンシャルオイルには、抗うつ作用や鎮静作用、不安や緊張の緩和などさまざまな作用があり、更年期の不調を和らげる働きも。ただしシトラス系柑橘のエッセンシャルオイルは「光毒性」という作用を持っていて、肌に付着した状態で紫外線を浴びることで肌トラブルが起こりやすくなるため、肌に直接塗布するのは禁物。
生理やPMS、更年期で辛いときには、エッセンシャルオイルを使ったケアも視野に入れてみて。（フロントロウ編集部）
