デリケートゾーンケアはどうして大切?どんな製品を選べばいい?といった気になる疑問をまとめて解消。医師に聞いた、デリケートゾーンケアのイロハをご紹介。(フロントロウ編集部)

気になるデリケートゾーンケアの基本

 ニオイやかゆみ、黒ずみなどトラブルが起こりやすいデリケートゾーン。海外ではデリケートゾーンのケアは当たり前のものとなっていて、専用アイテムも多種多様。対する日本では長年デリケートゾーンの話題はタブーとされていたけれど、近年少しずつオープンなものに。デリケートゾーンのケアも浸透してきていて、専門ブランドも徐々に増えている。

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 とはいえまだまだ分からないことが多いのがデリケートゾーンやそのケアのこと。実際にフロントロウが約1,100人に行なったアンケートでも「女性特有の身体の悩みについて、どんな情報が知りたいですか?」という質問に対して、「デリケートゾーンケア」と回答した人が60%を超える結果に。

 そこでデリケートゾーンのケアについて、皮膚科医の三輪菜つ美医師に悩みごとの対処法から製品の選び方までを教えてもらった。

デリケートゾーンのケアはなぜ大切?

画像: デリケートゾーンのケアはなぜ大切?

 デリケートゾーンとは、身体の中でも女性器とその周辺を指す言葉。このデリケートゾーンのケアが大切なのはなぜなのか。

 三輪医師によると、デリケートゾーンは生理などもあり摩擦やかぶれも多く、それによって皮膚トラブル、ニオイ、かゆみ、むれ、色素沈着などが起こりやすいという。場合によっては病院などの専門機関への受診も必要になってくるため、日ごろからケアしてトラブルを防ぐことが大事なのだという。

 また閉経前後の更年期は、デリケートゾーンの悩みが増える可能性がとくに高いそう。三輪医師は、「更年期になると女性ホルモンの低下によりデリケートゾーンが乾燥しやすくなり、うるおい不足による痛みやかゆみの原因になります」と説明。年齢を重ねることによっても、デリケートゾーンのトラブルはより起こりやすくなるよう。

デリケートゾーンのケア製品はどう選ぶのが正解?

画像: デリケートゾーンのケア製品はどう選ぶのが正解?

 デリケートゾーンは身体の一部だけれど、ボディケア製品でケアしてはいけないのか気になったことがある人もいるはず。その疑問について三輪医師の答えは、ボディケア製品ではダメ。デリケートゾーンのケアには、デリケートゾーン専用の製品を選ぶべきだという。なぜならデリケートゾーンの肌は体のほかの部分よりもpH値が低く繊細で、ボディケア製品では刺激になることがあるから。

 とはいえ専用製品であればなんでもOKというわけでもないという。三輪医師は、「デリケートゾーン専用のものでも、洗浄成分が強すぎるものは避けたほうが良いです 」と明かし、とくに肌に優しいアミノ酸系の洗浄成分の製品を選ぶようアドバイスした。

洗浄と保湿、どっちのケアが大切?

画像: 洗浄と保湿、どっちのケアが大切?

 デリケートゾーンのケアは、大きく分けて洗浄と保湿の2つ。その2つはどちらが大切なケアなのか、両方を取り入れるべきなのかが気になるところ。その疑問を三輪医師に聞いたところ、その答えはどちらも取り入れるべき。

 なかでも保湿についてはとくに心がけたい部分があるそうで、三輪医師は「VIO全てのゾーンで保湿したほうが良いですが、とくにVラインはより保湿が重要になります」と説明。VIOのなかでも広いVラインは、日常的に擦れる範囲が広いため、より保湿ケアが重要になるという。

ナプキンやショーツの選び方でもケアできる

画像: ナプキンやショーツの選び方でもケアできる

 デリケートゾーンのトラブルが気になるのなら、専用の製品を使った日々のケアだけでなく、ナプキンやショーツの選び方でもケアが可能。

 ナプキン選びについて三輪医師は、「化学繊維がかぶれの原因になってしまうため、オーガニックコットン100%のナプキンを使用することをお勧めします」とアドバイス。また、ショーツを選ぶ際には、通気性の良いショーツや締め付けの少ないショーツを選ぶことが肌トラブルの予防になるそう。

VIOの脱毛もトラブル予防に!

画像: VIOの脱毛もトラブル予防に!

 じつはVIOの脱毛も、デリケートゾーンのトラブルを防いでくれるという。

 その理由について三輪医師は、「VIOを脱毛することにより、自己処理による毛穴つまりや色素沈着などのトラブルから解放されます」と説明。さらにトラブルの原因となる毛がなくなることで、ニオイやかぶれの悩みも軽減するという。

すでにトラブルがある場合は医師に相談

画像: すでにトラブルがある場合は医師に相談

 デリケートゾーンケアが日本でも広まってきているとはいえ、ニオイやムレ、かゆみなどの悩みがすでにある場合には、三輪医師が勧める対処法は医師に相談すること

 三輪医師は、「皮膚状態により性病などの可能性もあるため、医師による診察が必要になります」と話し、まずは一度診察してから治療法を決めるのがベストだと説明した。

 多くの女性が経験するデリケートゾーンの不快感やトラブルを予防できるデリケートゾーンのケア。まだ実践できていないという人も、今回紹介したアドバイスを参考にしてぜひ取り入れてみて。

教えてくれたのは…LonaLona Clinic 院長:三輪 菜つ美医師
2013年北里大学医学部卒業。美容皮膚科医であり、 LonaLona Clinicの院長を務める。
LonaLona Clinicは美容クリニックと美容室が一体となっており、「スキンケア」「ヘアケア」「トータルビューティー」の3つを柱にトータルケアできる美容医療を提供している。

(フロントロウ編集部)

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