アルコールを使わない「ウォーターベース」の香水が海外でブームの兆し。一般的なフレグランスとの違いや肌に優しいと言われる理由を徹底解説。(フロントロウ編集部)

「水ベース」フレグランスの特徴とは?

 自分らしさを表現するアイテム「フレグランス(香水)」。一般的にフレグランスは、香料、アルコール、蒸留水の3種類でつくられており、そのアルコールに含まれる香料の割合(賦香率)が高いほど香りの持続時間が長く、低いほど短いとされている。

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 とくに、ここ数年はステイホームの時間が長くなっていることもあり、自分自身と優しく向き合えるような、軽やかでフレッシュな香りが好まれるようになっているそう。

 そんななか、フレグランス(香水)のトレンドとして、近年注目を浴びているのが、アルコールを使わない「ウォーターベース」のフレグランス。

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 CB I Hate Perfumeの創業者で調香師のクリストファー・ブロシウス氏によると、ウォーターベースのフレグランスとは、その名の通り、通常のフレグランスの製造に必要なアルコールや化学溶媒を一切使わないフレグランスのこと。

 「水」と「フレグランスオイル」だけでつくられているので、肌への刺激が少なく、よりナチュラルな香りを楽しめるのが特徴。また、アルコールベースのフレグランスによくある“独特な香り”もなく、その人独自の肌の香りを内側から引き出してくれるのも大きなポイント。

画像3: 「水ベース」フレグランスの特徴とは?

 さらに、化粧品化学者のジンジャー・キング氏によると、ウォーターベースのフレグランスのもうひとつの利点は、「敏感肌」や「嗅覚が鋭い人」でも思いっきり楽しめるところ。

 キング氏は「ウォーターベースのフレグランスは、刺激を引き起こす可能性のあるアルコールや合成成分を添加していないので、合成香料にアレルギーがある人でも比較的安心して使えます」と米Bustleで説明。また、穏やかな香り立ちなので、今まで香水が苦手だったという人でもチャレンジしやすいとのこと。

 一方で、ウォーターベースのフレグランスは、アルコールベースに比べて香り成分が揮発しやすいため、持続時間は短めだとブロシウス氏は説明する。

おすすめのウォーターベース・フレグランス 

 今回は、そんな海外で注目度が高まっているウォーターベースのフレグランスのなかでも、とくに人気が高いアイテムを3つご紹介。 

ディオール「ジャドール パルファン ドー」

 ディオールの「ジャドール パルファン ドー」は、花と水から生まれたフレグランス。太陽のように輝くジャスミンがなめらかなスターマグノリアやヴァロリス産ネロリと出会い、グリーンでフレッシュな魅力とともに柔らかくみずみずしいハーモニーを奏でる。

画像: ディオール「ジャドール パルファン ドー」

 また、新たに採用されたフレグランスポンプによる、かつてないほど繊細でミルキーなミストは、肌が柔らかく香り立つような、新たな心地よさで包み込んでくれる。

オフィシーヌ ユニヴェルセル ビュリー「オー トリプル チュベローズ デュ メキシク」

 オフィシーヌ ユニヴェルセル ビュリーの「オー トリプル チュベローズ デュ メキシク」は、白い花の女王チュベローズ、クローブとバニラで表現した世界でも類を見ない肌にやさしい水性香水。

画像: オフィシーヌ ユニヴェルセル ビュリー「オー トリプル チュベローズ デュ メキシク」

 このうえなくナチュラルでうっとりとするような香りは、控えめでありながらベロアのようにしっとりと肌に溶け込む。クラシカルなパッケージも印象的でオシャレ。

グタール「イル オ テ アルコールフリー ウォーター」

 グタールの「イル オ テ アルコールフリー ウォーター」は、アルコールを含まないフレグランスウォーター。トップノートにはシトラスとオレンジマンダリンが顔をのぞかせ、ミドルノートはマンダリンの花、オスマンサス、緑茶が香り立つ。最後には、甘くほんのりとムスクの香りが漂う。

画像: グタール「イル オ テ アルコールフリー ウォーター」

 肌にやさしく、自然な香りが魅力のウォーターベース・フレグランス。日本にもウォーターベースの香水は多数販売されているので、気になる人は参考してみては。(フロントロウ編集部)

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