ユーザーに聞いた、生理のココが辛い!
生理やPMS、女性特有の身体の悩みについて、先日フロントロウがアンケートを実施。約1,100人のユーザーが回答してくれた中でもとくに目立った声は、生理前や生理中の苦痛や悩みについて。
痛みや不調の程度には差があるものの、たくさんの人が毎月のように苦しんでいて、その悩みを共感したいという声も多く寄せられた。その一方で、生理についての会話はまだまだオープンではなく、その苦痛にはひっそりとフタをされることも多い。そこでアンケートで集まったリアルな声をシェア。みんなはどんなことに困っている?
生理中に感じる悩みは1人につき平均4.3個
生理中の悩みは人によって異なり、悩みが複数ある人も多い。今回アンケートで生理前後や生理中に気になる悩みについて聞いたところ、なんと1人平均4.3個の悩みを抱えていることが発覚。なかでももっとも多かったのが「腹痛や腰痛」で、全体の79.7%の人が悩んでいることが分かった。
お腹や腰の痛みに次いで多かったのは「眠気」と「気分の浮き沈み」で、どちらも60%以上の人が実感。「肌荒れ」「過食」「だるさ」といった悩みを選択した人も半数以上にのぼった。またその他の回答としては、便秘や下痢、お腹のハリなど腸に関する悩みが多数。吐き気や不眠、むくみが気になるという人も。
反対に生理前や生理中の悩みがないと回答した人は、わずか0.5%。99.5%もの人が、生理のたびに何らかの悩みを抱えていることが如実に表れた結果に。これだけ多くの人が悩んでいながらも、「生理の症状について病院で受診したことはありますか?」という質問に対しては、半数以上の53.7%が「いいえ」と回答。生理中の痛みがひどい場合などは婦人科疾患が関係している可能性もあるので、抱え込みすぎず診療を検討してみて。
気分の変化で日常生活に支障が出る人は6割超え
生理前や生理中に起こりやすいのが、気分の変化。今回フロントロウが行なったアンケートでは、「生理前・生理中は日常生活に比べてどのくらい気分が変わりますか?」という質問に対して「変化なし」と答えたのはわずか8.1%。つまり約92%の人が、何らかの気分の変化を感じていることになる。
気分の変化を感じている92%のうち、気分の落ち込みによって日常生活に支障が出ると感じている人の割合は66.6%。その中でも4.2%の人は、何もできないほど気分が落ち込むことが分かった。
さらにフロントロウでは変化する気分の種類も調査したところ、1人につき1種類ではなく、平均2.5種類の気分の変化を感じていることが明らかに。もっとも多かったのが「イライラや怒りっぽくなる」という回答で71.4%。次いで「情緒不安定になる」「無気力になる」という人が多かった。
このようにほとんどの人が心身への影響を感じているにもかかわらず、その辛さを打ち明けにくいのも生理ならではの問題。「生理やPMSなどでつらいとき、職場や学校で周りの人に話しますか?」という質問では、4人に1人が「話したいが話せない」と回答した。
仕事への影響を実感している人は73%
仕事をしている人は、生理の不調によって業務に身が入らないことも多い。「生理前後や生理中の悩みについて、業務の効率が落ちると感じることはありますか?」という質問では、「はい」と答えた人が73.6%。また生理前後や生理中の不調で、仕事を休まざるを得なかったことがある人も34.8%にのぼった。
生理中の仕事に関しては、業務の効率が落ちることだけでなく、周りの理解が得られないことに悩む人も多数。「生理前後や生理中の悩みについて、職場での理解や支援が足りないと感じたことはありますか?」という質問に「はい」と答えたのは、全体の半数近くにあたる46%だった。
また、生理についての会話や情報の提供がもっと増えれば、理解やサービスがより良くなると思う場所について聞いたところ、職場と答えた人はもっとも多く65%。職場は人生の多くの時間を過ごす場所だからこそ、生理が見て見ぬふりされている現状に違和感を抱く人が多いことがうかがえる。また会話が増えてほしい場所については、職場のほかにも学校や広告、家庭などを挙げる人も多く、生理についての教育や会話が足りていないと感じている人が多いことがわかった。
フェムテックという言葉が徐々に広まるなど、生理に関するイノベーションは進んできているものの、依然として多くの人が悩みを抱えていることが分かったアンケート結果だった。生理中にみんなが実践している工夫に関する記事も、近日中に公開予定なのでぜひチェックして。(フロントロウ編集部)